声を上げよう

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勇気のアイコンとなったバングラデシュの十代女性シャーミン・アクターさんは、児童婚に対し、家庭や近所で自分の声を上げてほしいと訴えた。

「少女たちは自分を無力だと思わず、児童婚を止めるため、地元警察やクラスメイトに助けを求めなければなりません」
米国で“国際勇気ある女性賞”を受賞したシャーミンさんは話した。

シャーミンさんは4月5日、帰国していた。

2015年、ジャロカティ(Jhalakathi)ラジャプールパイロット女子高等学校9学年だったシャーミンさんは、母親から強制的に結婚させられそうになった。もっと上の学校で勉強したいという彼女の夢はそこで終わりそうになった。

他に方法はないと思ったシャーミンさんは地元警察に駆け込み、母親と新郎を提訴した。この件は現在審理中だ。

米国は今年3月29日、児童婚させようとした母親に勇敢に抵抗したことで、シャーミンさんに国際勇気ある女性賞2017を授与した。

在ダッカ米国大使館はエドワード・M・ケネディ(EMK)センターでシャーミンさんの記者会見を開き、授賞式での経験をジャーナリストと分かち合った。

15歳のシャーミンさんは、児童婚を減らすため、この風習に携わる人は罰するべきだという。

「児童婚に関わる人が罰を受けるようになると、同じことをしようとする人がその行為を踏みとどまるでしょう」

両親が強制的に結婚させようとしたら、ユニオン議会議員や議長に手助けを求めることができると、シャーミンさんは少女たちに語りかけた。

「私は弁護士になり、恵まれない女性の権利のために戦いたいのです」
今年のSSC(高等学校資格証明)試験に参加したシャーミンさんはいう。

バングラデシュの児童婚率は世界で最も高い。これにより数百万の少女の健康や安全、教育を受ける権利が脅かされ、国の進歩が損なわれている。

シャーミンさんは世界の12人の女性とともに、ファーストレディのメラニア・トランプ氏と国務省のトーマス・A・シャノン次官から国際勇気ある女性賞を授与された。

2007年にこの賞を創設して以来、国務省は世界60カ国、100人以上の女性を表彰している。

シャーミンさんは米国人とともに、国際ビジター・リーダーシップ・プログラムに参加するため、米国内を旅した。そこで米国の生徒たちと経験を共有し、世界中の女性や少女の生活を改善するための行動について話しあった。

バングラデシュ/The Daily Star Apr 13 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/raise-your-voice-1390567
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #児童婚