世銀、7400万ドルを提供

政府は昨18日、総額7400万ドル(80.3億円)となる2件の資金提供協定を世界銀行と締結した。政府機関内の電子サービスの改善と首都ダッカ(Dhaka)の大気状態改善を目的とするものだ。

借款の期間は猶予期間6年間を含む38年間で、手数料は0.75%。

提供資金のうち3900万ドル(42.3億円)は電子政府のインフラやサービスのスケールアップに使われ、公共部門の行政やサービスの改善に貢献する。

「これにより公共部門は高い効率性を実現し、ITを利用する際のリスクを減らし、この先、電子統治の努力を促進することができるでしょう」
世銀はこう発表した。

残る3500万ドル(38億円)はクリーンエア・アンド・サステナブル・プロジェクトに回り、大気の品質管理活動の改善やダッカの交通管理システムの改善に使われる。

これらの資金は、現在11カ所ある大気観測所の5カ所の新規建設と、大気品質研究所の設置に役立てられる。

さらに、各管区にも研究所を設置し、産業部門からの大気排出の観測や実施改善につなげていく。

このプロジェクトでは交通信号の稼働支援や、障がい者の移動性の需要への対応支援も継続して行う。

世銀によれば、汚れた大気の排出が都市部で20%減れば、国内で年間1200人の命が救われ、8千万件の病気が回避されるという。

これらの借款は大気汚染の削減と住民への安全な移動の保証により、都市の生存適合性を改善するだけではなく、政府の"デジタルバングラデシュ"構想にも貢献するだろう。
経済関係局のマームダ・ベグム副次官は話す。

ベグム氏と世銀バングラデシュ事務所のラジャシュリー・パラルカル所長代理が双方を代表し、署名を行った。

1971年以来、世銀はバングラデシュに250億ドル(2.17兆円)近くの供与や無利息借款を提供してきた。バングラデシュはここ数年、世銀にとって最大の無利息借款提供先だ。

The Daily Star Apr 19 2017
http://www.thedailystar.net/business/wb-give-74m-help-improve-e-govt-services-air-quality-1393183
翻訳:長谷川
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