ファッションに関心を持つ中産階級の需要が高まる中、履物市場が急速に成長を拡大している。
購買力と人口の増加も履物需要を活気づかせ、市場をけん引する努力を各ブランドに促していると、業界関係者はいう。
「1人当たりの履物消費量が増えています。現在、履物を一足も持たない人はほとんどありません」
複合企業オリオングループの1つ、オリオン履物のMd・ルフル・アミン・モラ最高経営責任者は話す。
オリオンは2年前、全国の小規模小売店が支配するこの国内履物市場へ参入した。
5年前、1人当たり1.7足だった皮革製品を含む履物消費量は3足になったとモラ氏はいう。
2016年の国内履物市場は1600億タカ(2115億円)を売り上げ、年に10ー15%成長しているとモラ氏。市場規模はおよそ700-800億タカ(925-1057億円)だと、別の経営者は話した。
国内では毎年3憶足の履物が消費されるという。
これは非公式市場が支配する巨大部門で、各ブランドが国内市場で足場を広げているとモラ氏。
複数の靴輸出メーカーが10年前に店舗をオープンしてから、市場シェアの拡大が始まったという。
以前はバタ・バングラデシュが唯一のチェーン小売業者だった。
2006年にApexが参入し、Bay、Jennys、Zeil's、Leatherex、Lottoなどが消費者の心をつかもうと働きかけた。
市場キャンペーンや過去2年間の安定した経済成長と政治的安定性を背景に新しい企業が参入し、国内履物市場は拡大したと業界関係者。また、各ブランドが幅広いデザインを提供し、一定価格でより高品質の製品を提供したことも拡大を助けたという。
「この市場が成長する余地はあります。開発途上国は手付かずの市場です」
主要履物会社Apex履物のラジャン・ピラーイ最高執行責任者は話す。だがヨーロッパのような市場を確立することは難しいという。
「しかし、新しく、手付かずの国内市場では、正しいビジョンと目標を持っていれば成功するでしょう」
15~20年後、チェーン小売店が市場を支配するだろうとピラーイ氏はいう。同社のゾヘド・アーメド市場部長は、現在ある224店を、イード祭り前に250店にすると話した。
バタ・バングラデシュの顧客サービス・誠実プログラムのラジブ・ジャハン・フェルドス上級マネージャーは、新規企業の参入と小売店の拡大はさらに市場が成長することに繋がると歓迎する。消費者は快適な環境の中、流行の履物を買うことを選ぶという。
1962年、多国籍企業がダッカのショドルガットに最初の小売店をオープンしたことで、履物業界は船出した。現在国内には240店と500以上の販売店がある。
競争力のある労働コスト、原材料の入手可能性、品質と納品に関するバングラデシュの信望など、履物輸出の可能性はかなり高いと、業界関係者は話す。
輸出振興局によると、皮革製品と履物は出荷量の増加で衣料品に続く2番目に大きな輸出品となり、10億ドル(1093億円)以上を獲得しているという。
バングラデシュ皮革製品履物製造・輸出業協会によると、今日、およそ220のなめし皮工場、2500の履物製造ユニット、90の大企業が、主に輸出用の履物や皮革製品を作っているという。
バングラデシュ/The Daily Star Apr 21 2107
http://www.thedailystar.net/business/footwear-market-expands-fast-demand-rises-1394254
翻訳:吉本
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