バングラデシュでは機会は非常に多くあるにも関わらず、社会や家庭にある障壁が原因となって女性の起業が盛んではないという。
また、国民の多くは未だ、女性は収入を得られる活動に従事しているかどうかに関わらず、家族の面倒を見る責任があると考えているという。
昨24日、ダッカ(Dhaka)で開かれた会議"女性起業家の状況:私たちは何を達成したか"での議論の中、このような意見が出た。
発言者は女性への研修と支援を拡大し、創造的な技能や交渉技能、リスク受け入れの技能を高めるよう呼びかけた。
会議はバングラデシュ開発研究所(BIDS)が主催した。
成功を収めた女性起業家ロキア・アフザル・ラーマン氏によれば、女性のお金を稼ぐ能力はその人の敬意や、家庭や社会で扱える経済力に関係するという。マイクロクレジットによる支援を受ける農村部の女性は次第に自立してきたと氏は話す。それでも、彼女たちにはさらなる支援が必要だ。
「女性が家庭の外に出た時、その人に動きやすさを与えてくれます」
バングラデシュ女性商工会議所のグルシャン・ナスリーン・チョウドリー氏は、女性が何かをするためには自信を高め、創造性を大切にすることが必要だと話した。
BIDS上級研究員のナズニーン・アーメド氏は2013年の経済調査に言及しながら、バングラデシュで女性が率いる企業はわずか7.21%だとした。
銀行は中小企業融資の15%を女性向けにするよう指導されているが、2010年から2015年の間わずか3.6%が貸し出されたに過ぎないとナズニーン氏は話す。
「女性の起業はわずかな分野に限られています。女性起業家にとっての主要な障害は資金問題なのか、疑問が生じます」
BRAC統治開発研究所ジェンダー研究団長のシミーン・マームード氏によると、女性起業家の多くは事業を運営するために家族の男性から支援を受けており、女性起業はいまだ十分な状態ではないという。
「どうすれば女性が主導権を握れるのかを、私たちは考えるべきです」
シミーン氏は話した。
The Daily Star Apr 25 2017
http://www.thedailystar.net/business/social-barriers-block-growth-women-entrepreneurs-1396093
翻訳:長谷川
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