食糧補助金を増額

食糧補助金を増額
政府は今会計年度の修正予算で、食糧補助金を約32%増の372.1億タカ(512億円)に引き上げることを計画している。

次会計年度予算では補助金をさらに400億タカ(550億円)に引き上げるという。

今会計年度は国内市場と国際市場の両方で穀物価格が低下したものの、食糧補助金は前年度より50%以上増額された。

政府は昨年、貧困者を対象に米を1キログラム10タカ(13.7円)で配給するプログラムを実施したが、これを中心に補助金を増額する流れが形成されたと食糧省の職員は話す。

加えて、今年は米価が上昇しつつある。政府は今年、20万トンの米輸入を計画しており、次年度はさらに輸入量が増える可能性があるという。

公開市場販売を通して米の配給も拡大され、そのことも食糧補助金の増額につながっている。

次年度全体の補助金は修正予算案より約16%増の2750億タカ(3784億円)になるとみられる。

今年度の当初予算の補助金総額は2672.9億タカ(3678億円)だったが、修正予算では2383億タカ(3279億円)に減額された。

職員によれば、農業補助金の減額が主な要因となって補助金全体が減少したという。

国際市場では肥料価格が低いため、農業補助金は低い水準にすべきだと職員は話す。

農業補助金は今会計年度の当初予算で900億タカ(1238億円)とされたが、修正予算で600億タカ(825億円)に減額された。

次年度予算では予算枠が900億タカ(1,238億円)とされる見込みだ。

財務省は今年度、国営バングラデシュ石油公社(BPC)に対し、初めて一切の補助金を出さなかった。予算でも割り当て分は存在しない。

政府は2015-16会計年度、BPCに80億タカ(110億円)を支給したが、後に不要として撤回された。

BPCは約8年間で4200億タカ(5779億円)以上を政府の補助金として受け取っている。

エネルギー省の職員によれば、BPCは国内唯一の石油輸入販売業者だが、国際市場で石油価格が低下したものの国内市場価格を引き下げなかったことで、前会計年度から大きな利潤を出しているという。

次年度の電力部門への補助金は今年度の600億タカ(825億円)に対し、550億タカ(757億円)となる。だが、今年度の修正予算では補助金額は50億タカ(68.8億円)減額されて500億タカ(688億円)となった。

次年度の輸出・ジュート部門への補助金額は今年度と変わらず450億タカ(619億円)となる見通しだ。

The Daily Star May 18 2017
http://www.thedailystar.net/business/govt-increase-food-subsidy-1406815
翻訳:長谷川
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