公式報告によれば、2016年時点、国内の中学校では教師1人が平均して42人の生徒を担当しているという。
教師1人が快適な学習を提供できる生徒数は30人までという世界基準に対して、この教師-生徒比は非常に悪い数字だ。
報告は、教師-生徒比が1対30だった2011年以降、この比率は拡大を続けていると述べる。
"バングラデシュ教育統計2016"と題したこの報告書は、バングラデシュ教育情報統計局(BANBEIS)が公表した。
さらに、国内の高校では十分な人数の女性教師がおらず、女性の採用枠分さえも満足にないと述べる。
中学時点の女子生徒の退学率も42%と高く、憂慮すべき数字が並ぶ。
だが、中学校が教師不足に悩む一方、小学校やカレッジでは教師-生徒比が改善しつつあるという。
BANBEIS統計課のシャムスル・アラム課長は、中学校では教師-生徒比以外の多くの指標は改善されているという。
「昨年、研修を受けた教師の人数は2.78%増えました」
女子生徒専用のトイレや安全な水、コンピュータによる支援、インターネット施設、マルチメディアへのアクセスが増したとシャムスル氏。現在、ほとんどの高校ででこれらを利用できると補足した。
国家教育指針2010では、中等教育段階の教育の質を確保するため、2018年までに教師-生徒比を1対30にするという目標を立てている。
女性教師の不足
政府は2009年に公布された通知書で、私立の教育施設に対し、少なくとも30%は女性教師を採用するよう指示した。
BANBEISの統計は、95%が私立の高校では、この女性採用枠が守られていないことを示している。
2010年から2016年にかけ、女性教師数はわずか2.5%の増加だ。
女子生徒の退学
高校における女子生徒の人数は憂慮すべき項目だ。女子生徒の少なくとも42%はこの段階で退学している。
シャムスル氏は退学の最も大きな原因は児童婚であるという。
また、社会の治安情勢も退学を加速させているとシャムスル氏は補足した。
バングラデシュ/Prothom Alo May 22 2017
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/148819/Teacher-student-ratio-falls-far-behind-global
翻訳:長谷川
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