テキスタイル輸出急増

テキスタイル輸出急増

【The Daily Star】

[前略]

7~10月の輸出振興局のデータによると、家庭用テキスタイル製品の輸出額は、昨年同期の2億3959万ドル(265.9億)から3億5425万ドル(393.2億円)へ、47.86%の増加となった。

増えたのはベッドシーツやカーテン、キッチンリネン、ナプキン、掛け布団、毛布、布団、クッションカバーなど、家庭で必要とされる日常品だけではない。

世界的に新型コロナウィルス感染者が増加していることで、病院用シーツやガウンの需要が急増した。

この数字は、政府が以前設定した2億9961万ドル(332.5億円)の四半期目標を18.24%上回る。

前年度7億5891万ドル(842.3億円)を獲得したこの分野の年間目標は、9.6億ドル(1065.5億円)だ。

[中略]

バングラデシュテキスタイル工場協会(BTMA)のモンスール・アーメド理事は、家庭用テキスタイル部門は過去数十年に渡って、2500億タカ(3303.6億円)以上の投資が行われていると述べた。

また、バングラデシュの主要輸出業者は40ほどの大工場の集まりだとした。

そのうえで、国内輸出業者は今年1年で10億ドル(1109.9億円)以上の家庭用テキスタイル製品を出荷すると予測した。

アーメド氏によると、家庭用テキスタイル産業に関連する染色などのビジネスも含め、国内で数千人の労働者を雇用しているという。

バイヤーを惹きつけるのは大規模投資だけではない。

バングラデシュはインドやパキスタンなどと比較して、パンデミックによる都市封鎖の期間が比較的短かった。

また、封鎖中もほとんどの工場が稼働していたため、供給源を探しているバイヤーには大きな救いとなった。

好調のもう一つの要因は、米中貿易戦争の影響で、中国の仕事の一部がバングラデシュへシフトしたことだ。受注の多くは、中国に代わる国を探していた米国バイヤーからだった。

中国はバングラデシュと比較して生産コストが高く、熟練労働力が不足しているため、衣料品や家庭用テキスタイルの受注を失いつつある。

バングラデシュテリータオル&リネン製造輸出業者協会のシャハダト・ホサイン・ソヘル会長は、コロナ禍による病院での高い需要により、医療用テキスタイルの輸出はこの数カ月ブームになっているとした。

例えば、病院で使う医療用ガウン、患者用ガウン、タオルの輸出が急増したという。

さらに今年初め、家庭用テキスタイルの受注が、中国だけでなくパキスタンからもシフトした。

ソヘル氏自身、長い間パキスタンの輸出に依存していたバイヤーから、大量の発注を受けた。バイヤーは、バングラデシュの方が品質が良い、パキスタンの会社に経営上の問題があると、2つの理由を挙げたという。

バングラデシュから家庭用テキスタイルの輸出が増加している重要な理由の一つにオンラインショッピングブームもあると、ソヘル氏は補足した。

Bangladesh News/The Daily Star Nov 19 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/covid-fighter-how-the-humble-home-textile-beating-the-odds-1997429
翻訳:吉本

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