バングラデシュの新たな融資形態であるベンチャーキャピタルやプライベートエクイティ(未公開株式)を提供する企業は、今後2年間で5億ドル(552億円)の投資ができるだろう。
バングラデシュベンチャーキャピタル・プライベートエクイティ協会(VCPEAB)は、投資を容易に行えるようこれらの企業に対する法人税の免除を要求した。
「ベンチャーキャピタル融資はリスクの高い部門で、企業はいまだに投資目的の資金を生み出しています」
昨11日、ダッカ(Dhaka)で行われた記者会見で、VCPEABのシャミーム・アーサン会長は主張した。この部門は発展の初期段階で、政府は税の免除を実施すべきだという。
ベンチャーキャピタル企業は35%の法人税を支払う必要がある。
協会は10の企業で組織され、うち半数はバングラデシュ為替取引委員会(BSEC)から免許を取得する手続きの最中だ。
アーサン氏によれば、いくつかの企業は過去2年間でICT部門を中心とする複数企業に、合わせて3億ドル(331億円)の投資を行ったという。
VCPEABは政府が2017-18会計年度予算で代替投資ファンドを免税のままとしたことについて感謝の意を表明した。
ベンチャーキャピタル企業は担保がないために銀行やノンバンク金融機関からの融資を受けられない起業家に資金を提供していると、アーサン氏はいう。
「この新しい投資理念は革新的な事業のアイデアを後押しし、銀行向けの代替投資プラットフォームを生み出します」
ベンチャーキャピタル企業は1つの企業に対し、最大15年間の株式投資を行い、その企業が株式市場に上場した段階で手を引く。
BSECは2015年1月、バングラデシュのベンチャーキャピタル融資に対する規制を導入した。
この規制は登録された委託人を通してファンドマネジャーが運用するプライベートエクイティやベンチャーキャピタル資金に適用される。ファンドマネジャーや委託人はBSECに登録する必要がある。
ファンドマネジャーは機関や富裕層の個人、外国のファンドマネジャーといったふさわしい投資家から資本を集める。
ファンドは新規公募で集めることはできず、私募でのみ集めることが許される。ファンドは投資信託とは異なり、株式市場での上場や取引は行えない。
バングラデシュニュース/The Daily Star Jun 12 2017
http://www.thedailystar.net/business/venture-capital-firms-demand-corporate-tax-exemption-1418938
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ベンチャーキャピタル #プライベートエクイティ
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