成長の為に技術利用の加速を

バングラデシュが次の発展段階に到達するには、技術利用や生産性に変化をもたらす必要がある。著名な経済学者であるワヒドゥディン・マームード氏は話す。

「高い技術と高い生産性を持つ必要があります」
国防カレッジ(NDC)で終日開催されたセミナー"バングラデシュにおける投資:ビジョン2041の障壁と実現の見通し"での発言だ。

バングラデシュの現在の経済成長は、農業技術の改良や出稼ぎ労働者からの送金収入、小規模企業の力で達成されたものだ。

現在、送金収入の大部分を半熟練労働者が占め、彼らは国内の抜きんでた輸出収入源である衣料品部門を背負っているとマームード氏は前暫定政府の顧問だった。

「バングラデシュが経済成長機会を活かすためには、技能を備えた熟練労働力がさらに多く必要です」
マームード氏はフィリピンを例として挙げた。

フィリピンは出稼ぎ労働者数がバングラデシュよりも少ないにもかかわらず、バングラデシュよりも多くの送金収入を稼いでいる。

衣料品部門も賃金が安い女性労働者の恩恵に与れていないとマームード氏。

「衣料品部門には目に見える実績があるにもかかわらず、バングラデシュの経済成長の大部分はマイクロクレジットが支える小企業に由来するものです。小企業は我々の経済における最大の強みなのです」

セミナーでは、NDCコース2017の参加者たちが基調講演を行った。彼らは政府内の利害関係者を始めとする各方面に対し、良いガバナンスの維持や汚職への対処などの適切な手続きを踏み、経済を加速させるよう呼びかけた。

さらに、熟練労働力に加え、高度に発展したインフラの重要性も強調し、これらが経済成長に不可欠であると話した。

バングラデシュニュース/The Daily Star Jun 16 2017
http://www.thedailystar.net/business/boost-tech-use-higher-growth-wahiduddin-1420924
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #小企業 #経済成長