ワクチン購入にWBとADB支援

ワクチン購入にWBとADB支援

【Financial Express】バングラデシュの新型コロナウィルス(Covid-19)ワクチン調達を支援するため、2つの大手金融機関が10億ドル(1110億円)の融資を提供する予定だと、11日、当局者は述べた。

このため、2つの大手金融機関、世界銀行(WB)とアジア開発銀行(ADB)は、近日中にバングラデシュへ準備使節を派遣する。

経済関係局(ERD)の当局者によると、WBとADBはすでに、国民1億6500万人に予防接種を行うワクチン購入支援のため、予備的な作業を始めたという。

政府関係者は、WBは最近、現在進行中の「Covid-19緊急対応・パンデミック対策プロジェクト」の追加融資として、5億ドル(555億円)の支援を提供することを通知してきたと述べた。

保健省は4月、新型コロナ感染の疑いおよび確認された症例の検出、管理、治療のため、WBからの緊急融資1億ドル(111億円)を使ったプロジェクトを行った。

一方、ADBは、すぐに作業を開始するため、ワクチン調達に5億ドルの融資を行うことを政府に約束したと、ERD当局者は述べた。

「我々はADBに対し、予算支援としての資金を求めてきました。彼らが我々の要求にどのように対応するか、見てみたいと思います」
別のERD当局者は述べ、ADBはすでにワクチン支援方針を送ってきたので、それに向けて作業を始めたと補足した。

ADBは11日、「開発途上国のためのアジア太平洋ワクチン・アクセス・ファシリティ」として、90億ドル(9989億円)のワクチン計画を開始した。

「この計画は、開発途上国がこれらの課題やパンデミックを克服し、経済回復に集中するのを支援する上で重要な役割を果たすでしょう」
ADBの浅川正嗣総裁は声明で述べた。

ERD当局者によると、ワクチン調達のため、日本とアジアインフラ投資銀行(AIIB)にも資金を求める書簡を送ったという。

政府はワクチン輸入資金として、日本に5億ドル、AIIBに3億ドル(333億円)を求めた。公衆衛生の専門家によると、バングラデシュでは11月初旬から感染率が上昇しており、コロナ第2波が発生しているという。

1日の感染者数は、10月は約1100人と低かったが、現在はほぼ倍増した。

政府は、ワクチン調達に必要な資金を、約15億ドル(1665億円)と見積もっている。

ザヒド・マレク保健相は10日、インド血清研究所(SII) が製造したオックスフォードーアストラゼネカワクチン3千万回分が、1月初めに到着するとの期待を示した。

11月には、保健省とSII、ベキシムコ製薬との間で、ワクチンを輸入するための覚書(MoU)が締結された。

世銀は最近、加盟国を支援するワクチン調達のため、120億ドル(1兆3318億円)相当の資金提供を発表した。このうち60億ドル(6659億円)は、バングラデシュを含む適格国に対して、IDA(国際開発協会)のソフトウィンドウから提供される。

米国や英国、カナダ、イスラエルなどの複数の国では、すでに製造元からワクチンの入手を開始した。

中国とロシアでは、ワクチンの人体への接種を開始している。

Bangladesh News/Financial Express Dec 13 2020
https://www.thefinancialexpress.com.bd/economy/dhaka-likely-to-receive-10b-wb-adb-funds-for-purchasing-corona-vaccine-1607747640
翻訳:吉本

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