バングラデシュは2003年以降、水資源や清潔さ、衛生面で著しい進歩を見せた。国連児童基金(ユニセフ)の研究による。
2003年時点で42%だったこの国の屋外排泄率は、2015年にはわずか1%に低下した。
ユニセフによれば、5歳未満の死亡率は1990年から2015年にかけ、出産1千人につき144人から38人へと約74%低下したという。
「政府とそのパートナーは村単位で診療所を設け、無料で日常サービスを提供している」
"格差を縮める:最貧児童への投資の力"と題した報告書にはこう記されている。
報告書によれば、政府は2000年代初頭から地域ベースの強力な保健介入へのアクセスや、入手性の改善を目的とした政策を策定し、児童の主要な死因である出産時の合併症や肺炎、下痢の治療を行ってきたという。
ユニセフの研究は、アフガニスタンやバングラデシュ、マラウイを5歳未満の死亡率が高い国として分類している。これらの国では、特に恵まれない人々を重視した取り組みで児童の状態が変化してきた。
報告書は、世界が児童死亡率を低下させる取り組みをより速めなければ、2030年までに約7千万人の児童が5歳前に死亡するだろうと警告する。
ユニセフは、最貧児童に対する効果の大きい救命介入により費用をかければ、それを上回る結果が出るだろうとみる。
「証拠には説得力があります。最貧児童への投資は理念として正しいだけではなく、実践面でも正しいのです。1ドル多く使うごとに、より多くの命が救われます」
ユニセフのアンソニー・レイク事務局長は話す。
「1ドル1ドルが重要であるというのは、児童の死をなくすためにあらゆる取り組みを行う政府にとって、重要なニュースです。児童の健康への公平な投資は未来を救い、世代間の貧困サイクルを断つ助けにもなります。健康な児童は学校でより多くのことを学び、大人になればより多くの収入を得るチャンスを多く持つことができます」
研究は、新生児や5歳未満の死亡率が全体の80%以上を占める51か国のデータをもとにした。これらの国では貧困層に対する救命介入の拡大が、非貧困層に対する介入の約3倍の効果を及ぼし、児童死亡率は低下しているという。
バングラデシュニュース/Prothom Alo Jun 28 2017
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/152299/Bangladesh-brings-down-open-defacation-to-1pc
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ユニセフ #児童死亡率 #屋外排泄率
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