
【The Daily Star】着実な経済成長を遂げるバングラデシュは2035年までに世界25位の経済国になると、最新報告書が述べた。
英国に拠点を置くシンクタンク「経済ビジネスリサーチセンタ- (CEBR)」によると、ドル換算した経済規模は、2020年の3010億ドル(33兆4071億円)から2035年の8550億ドル(94兆8939億円ン)へ、ほぼ三倍になるという。
また、今世紀中には1兆ドル(111兆円)以上の経済国になると、世界経済年次リーグ表の最新版を示した。
CEBRは、193カ国の成長見通しに関する年次リーグ表で、新型コロナパンデミックにもかかわらず、2020年のバングラデシュは縮小を免れることができたとし、2019年に記録した8.2%のGDP成長率は、2020年に3.8%へ低下すると予測した。
また、2020年にGDPに占める政府債務の割合は39.6%に上昇したが、依然として低い水準にとどまっているとしたうえで、政府は6.8%の財政赤字を持つが、対GDP比の債務が低いこともあってそれほど問題にはならないとした。
「これは過去数ヶ月間で景気は良くなったとみられる」
2021年から2025年にかけて、GDP成長率は年平均6.8%に加速するだろう。だが、今後、6.5%へ低下することも予測される。
バングラデシュの2020年の国民一人当たりの調整済購買力平価は5139ドル(57万362円)で、低中所得国となっている。
世界銀行の「ビジネスしやすさランキング2020」は168位で、規制環境が民間企業の繁栄を助長するものではないことを示唆しているとした。
過去5年間の人口増加率は年平均1%に過ぎなかったが、新型コロナパンデミックまで力強いGDP成長率を享受していた。
また、パンデミックが公衆衛生に与えた被害は比較的限定的だったが、世界的な需要と国際的なサプライチェーンへの経済的被害は相当なものだとした。
報告書によると、中国はこれまでの予測より5年早い2028年までに、米国を抜いて世界最大の経済大国になるという。
インドは2030年までに世界第3位の経済大国になり、パキスタンは2035年には36位、スリランカは67位、ネパールは95位になると予測する。
日本は2030年代初頭まで世界第3位の経済大国であり続けるが、その後インドに抜かれる。また、ドイツは4位から5位へ、CEBR基準で世界第5位の英国は2024年に6位に後退すると予測した。
Bangladesh News/The Daily Star Dec 28 2020
https://www.thedailystar.net/business/news/25th-largest-economy-2035-2018409
翻訳:吉本