自動車の売上げが加速

自動車の売上げが加速
銀行や業界関係者によると、バングラデシュの自動車販売の成長に中産階級の購買力と手頃価格の自動車ローンの着実な増加が貢献しているという。

2016年の自動車ローン製品は、前年に比べて22.36%増の141.3億タカ(約193億円)になった。また、自動車ローン口座数は17.52%増え、昨年は1万4702になったと、相互信託銀行が提示した。

過去2年間の貸出金利の低下が自動車ローンの需要を押し上げていると銀行家は指摘する。

以前、自動車ローンを組むと15~16%の利子を支払わなければならなかったが、現在は10%に下がっているという。

プバリ銀行のMA・ハリム・チョウドリー社長は、中産階級の購買力が着実に上昇して自動車需要が大幅に増加したと指摘する。

消費者金融はプバリ銀行の主要ビジネスの1つで、その資金調達の大部分は自動車部門へ向かう。銀行は6月に自動車ローンで5億6千万タカ(約7億6千万円)を支払った。

チョウドリー氏は自動車ローン部門の貸出金回収率は他の分野より優れているという。先月、銀行は自動車ローンで4億9千万タカ(約6億6千万円)を回収した。

銀行部門を中心とする民間部門の従業員は、自動車の需要を高める上で極めて重要な役割を果たしているとチョウドリー氏。銀行の中堅職員は車を所有する権利があると話した。

バングラデシュの改装車両輸入業者・ディーラー協会(Barvida)によると、国内の登録車総数は今年3月時点で35万台だったという。

現在、自動車市場の規模は400億から500億タカ(547~684億円)の間で、毎年15-20%の成長率を示している。 Barvidaのデータによれば、年間平均1万5千台の自家用車が輸入されている。

この成長は中産階級の増加によってもたらされたという。ボストン・コンサルティング・グループは、毎年2百万人のバングラデシュ人が中産階級層の仲間入りをしていることを調査した。

バングラデシュ統計局(BBS)によると、前年度、1人当たり所得は10年前の500ドル以下から1602ドルに上昇したという。

成長を続ける都市部や中産階級は自動車ローンの新たな需要を生み出している。

バングラデシュ銀行のデータによると、過去3年間で30以上の民間商業銀行の自動車ローン製品は平均で44.25%の伸びを示した。

メグナ銀行のモハメド・ヌラル・アミン社長も貸出金利の低下を増加の理由だと考える。銀行は現在自動車ローンを11から12%の金利で融資しているが、2年前は16%を上回っていたという。

バングラデシュ銀行によると、現在、他の消費者ローンの平均利率は13%であるという。

さらに、自動車は抵当貸付を受けるため、銀行は貸出を行う傾向が強い。

Barvidaのハビブラー・ドン理事長は、高品質の公共交通機関が不足しているため、自動車の需要が高まっているという。
「中産階級の人々はぼろぼろの公共車両が使えないので、車を買わざるを得ないのです」

バングラデシュ銀行の総価値の50%という自動車ローンの上限は、自動車販売の成長の障壁となっているとドン氏はいう。5年前は総価値の最大70%が貸出で得られたという。

相互信託銀行の報告書によると、トヨタは88.5%のシェアを持ち、改装済みの民間自動車市場をリードしているという。それに日産、ホンダ、三菱という3つの日本の自動車メーカーが続く。

トヨタは市場で2つの価格帯を持つ最高の販売ブランドだ。 アクシオ・セダンとアクシオ・フィールダーは175万タカ(約239万円)から195万タカ(約266万円)で販売される低価格カテゴリだ。

アリオンとプレミオは240万タカ(約328万円)から280万タカ(約382万円)で販売される、より高価格帯カテゴリーだという。

バングラデシュニュース/The Daily Star July 07 2017
http://www.thedailystar.net/business/car-sales-speed-1429624
翻訳:松本
#バングラデシュ #自動車 #ローン #トヨタ