コロナ禍で家禽産業ピンチ

コロナ禍で家禽産業ピンチ

【Financial Express】新型コロナパンデミックの影響で、バングラデシュの鶏肉産業はすでに700億タカ(925億円)の損失を被った。16日、業界関係者が述べた。

数百万人がコロナ禍で貧困ラインまで落ち、卵や肉の需要が低下したため、業界は苦しんでいると、関係者は補足した。

多くの中小養鶏場は閉鎖されたままで、数千人もの労働者が失業しているという。

バングラデシュ家禽産業中央協議会(BPICC)は、卵と肉の需要が減少しているため、農家や産業が損失から回復することが困難になっているとした。

ワン・ヘルス・ポウトリー・ハブ・バングラデシュの調査によると、新型コロナの影響で、鶏肉製品の価格は過去12年間で最安値になっているという。

昨年6月の調査によると、初生雛(DoC)生産量は30~45%、家禽飼料生産量は30~40%減少した。また、家禽鳥で使用される薬剤や医薬品の需要も、40~50%減少した。

バングラデシュブリーダー協会は、以前1700万羽だったブロイラーDoCの週間生産量は、コロナ禍を受けて1350万羽に減少したと述べた。

世界銀行(WB)は9月の報告書で、新型コロナはバングラデシュの農業部門、特に家畜部門に大きな打撃を与えたとした。

「地方のほとんどの世帯が家畜生産に従事しており、約600万人の労働者の40%が女性だ」

「卵、鶏肉、乳製品の生産や販売が特に影響を受けている。酪農家と加工業者は、3月中旬からの全国的な操業停止で牛乳の販売ができなかったため、4.7億ドル(521.6億円)近くの損失を被った」

「全国的な調査によると、50%の牛乳が売れ残っており、残りは値下げした価格で販売されていることが明らかになった」

WBは、新型コロナの長期的な影響は、食糧の安全保障や栄養状態など、社会のあらゆる分野に及ぶとした。

【中略】

世界家禽科学協会バングラデシュ支部長のアブ・ルスフェ・ファズル・ラヒム・カーン氏は、業界の損失を回復するため、政府や商業銀行の刺激策から外れた農家に、直接現金支援を行うことを提案した。

また、鶏肉産業が驚異的な損失から回復できるよう、今後3~4年間、銀行の利息を免除するよう政府に要請した。

国内鶏肉産業は、3500億タカ(4625億円)の投資を行っており、主要な雇用創出源の一つだ。

鶏肉産業の国内総生産(GDP)への貢献度は1.5~1.6%で、毎年平均12~15%のペースで成長している。

Bangladesh News/Financial Express Jan 17 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/poultry-sector-suffers-as-pandemic-pushes-up-poverty-1610850856
翻訳:吉本

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