アジア開発銀行(ADB)はバングラデシュに対し、5.26億ドル(580.5億円)のマルチ・トランシェ資金調達融資(MFF)を承認した。UNBの報告。
支援はバングラデシュのインフラ投資の増加、特に再生可能エネルギーの導入と官民パートナーシップ(PPP)プロジェクトへの資金調達を目的としているという。
同支援は中規模と大規模PPPインフラ・プロジェクトの資金調達のために5億ドル(552億円)の市場ベース融資と、主に農村地域における中小規模の再生可能エネルギーとエネルギー効率施設のため、2600万ドル(28億6928万円)の無利子融資を行う。
両融資は、第3期官民共同体インフラ開発融資(PPIDF 3)の下で行われる。
PPPプロジェクトの促進と資金調達を義務付けた国有金融機関インフラ開発会社(IDCOL)の能力をさらに強化するため、金融セクター開発パートナーシップ基金からさらに75万ドル(8277万円)の技術援助も承認された。
「インフラ整備はバングラデシュの急速な経済成長に不可欠だが、この成長を持続させるため、民間部門が充足できるインフラへの投資を増やす必要があることは否定できない」
火曜日、ADB金融部門のピーター・マッロ主席は話す。
「PPIDF3を通じた国のインフラ整備への貢献を継続したいと考えています」
バングラデシュは2011年から2015年にかけて6.3%平均成長率を記録し、2015年7月に中所得国となった。ADBの声明によると、第7次5カ年計画では実質国内総生産(GDP)成長率は平均7.4%に達し、バングラデシュを中高所得レベルへ移行させるという。
この目標を達成するには2015年にGDPの約29%だった公・私的投資を、2020年に34.4%に増やす必要があるとする。
インフラ資金調達だけのギャップを見ると、GDPの5%から6%、年間で90億から100億ドル(9932から1兆1036億円)の不足と推定される。
バングラデシュニュース/Prothom Alo July 18th 2017
http://en.prothom-alo.com/economy/news/154025/ADB-earmarks-526m-for-Bangladesh-
翻訳:松本
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