4G導入は市民に対するまったく新しいサービスの世界への扉を開くだろう。だが、必要な放送波のための高い料金と、世界で最も低いユーザー1人あたりの平均収入の組み合わせはこの明るい未来の障害となる。
モバイルネットワークは世界50億人以上の日常生活と密接している。モバイルは私たちが友人や家族と連絡を取り合ったり、仕事を続けたり、健康を確認したり、家やビジネスを管理したり、金融取引を行うのに役立つ。
手頃な価格のスマートフォンのおかげで、バングラデシュはより多くの人々を、より意味のある方法でつなぐ絶好の機会を得ている。また、パキスタンやベトナムをはじめとするこの地域の他の国々とともに、バングラデシュは今後数年間で急速にスマートフォンの成長が見込まれる。
だが、期待から現実に移行するためには政府が重要な役割を果たす必要がある。モバイルネットワークの主要コンポーネントへのアクセス、スペクトルライセンスへのアクセスを管理するルールとポリシーを作らねばならない。ルールにはモバイル事業者のライセンス料の設定が含まれる。
デジタルバングラデシュのビジョンは、中小企業や農業ビジネス、農村企業の生産性と財務上のアクセス向上を通じた開発ギャップを埋めるため、デジタル技術を用いることだ。だが、過度に高いスペクトル料金はデジタルバングラデシュを危険にさらすだろう。 最近、GSMAは60カ国の2000年から2016年までの325回のスペクトルオークション価格を分析し、低品質ネットワークとより高価なモバイルブロードバンドサービスと高スペクトル価格を結びつける証拠を提供する"有効スペクトル価格"という研究報告を発表した。
バングラデシュ政府は4Gサービスを利用できるスペクトルを割り当てる重要なステップを踏み出しているが、残念ながら、これらのサービスが開始される前にサービスを停止するほど高い料金を設定することを提案しているという。実際にスペクトルオークションのための提案ベース価格（各国の購買力平価=PPPに基づくGDPで正規化された人口1人当たりのメガヘルツをドル表示したもの）は、このスペクトルを最近利用可能にした他のすべての国の価格を上回っている。
これらの価格はビジネスケースを困難なものにすると思われる他の提案された料金よりも高い。このスペクトルが売れなければ接続使用されないことになり、大きな失敗となるだろう。
だが、バングラデシュ政府はモバイル通信事業者にネットワークへの投資機会を与えるだけでなく、スペクトルへのアクセス料金を支払う機会を与える公正な年会費と比較的安価なオークション準備金を設定するという。
提案されたオークションのスペクトラムはオペレータがモバイル・カバレッジを提供し、ビデオストリーミングなどのサービスとともに、高速性と全体的に改善された体験を提供するのに役立つ。このサービスはバングラデシュ市民に大きな影響を与えるだろう。
だが、これらの驚くべき新サービスは接続を提供することでのみ提供することができる。政府がモバイルブロードバンドの重要性を理解していることは疑いがなく、デジタルバングラデシュとNTP計画案にはそのことが示されている。こうした夢を実現させるには、バングラデシュのモバイルブロードバンドの未来を確保するための行動が必要となる。
バングラデシュニュース/The Daily Star Aug 1 2017
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-needs-affordable-4g-now-1441753
翻訳：松本
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