鉄鋼輸出83%増

鉄鋼輸出83%増

【The Daily Star】現会計年度7~1月期、バングラデシュの鉄鋼輸出、主に中間鋳造品は、前年同期比82.91%増となった。興味深いことに、パンデミックによる景気減速と増加は一致している。

輸出のうち、1千万ドル(11.1億円)相当の商品は中国に輸出された。

バングラデシュの製鉄所では主に金属スクラップを輸入し、中間鋳造品を生産している。

国内では鉄くずやスクラップ、再溶解インゴット、アングル、ロッド、プレート、パイプなど、あらゆる形状の金属から作られた製品を扱っている。

輸出先は主にアラブ首長国連邦、インド、マレーシア、日本、タイ、パキスタン、ミャンマーだ。

「この間、大手鉄鋼メーカーが約4万5千トンのビレット(加工用に適当な寸法につくられた金属塊)を輸出したことで、鉄鋼輸出の大きな増加につながりました」
バングラデシュ製鉄所経営者協会のマンワール・ホセイン会長は述べた。

また、コロナ禍の状況が好ましいものではなかったため、大手鉄鋼メーカーは生産コストを下回る価格で販売することで、利益を上げる代わりに現金を持ち込もうとしたという。

ホセイン氏によると、鉄鋼輸出におけるこのような戦略は、イメージ構築には良いが、商業的には通用しないとした。

バングラデシュ鋼鉄再圧延工場のタパン・セングプタ副社長は、バングラデシュの製鉄所は、大気汚染防止のための粉塵や廃船部品のスクリューなど、自分たちでは利用できない副産物を輸出していると述べた。

鉄の廃棄物やスクラップは、インドや中国、台湾などに輸出されているという。

また、国際標準の品質を達成しているにも関わらず、完成品の輸出量は期待通りではないとした。一部は北東インドに輸出されたが、その量は非常に些細なものだと述べた。

カビール鋼鉄再圧延工場グループのシャーリア・ジャハン・ラハト副社長は、国内需要を賄うことしかできないので、同社は完成鋼鉄を輸出する規模ではないと述べた。

国内鉄鋼業の原料は輸入に依存しているという。

ラハト氏は、以前は10%程度だった国内の年間鉄鋼消費量が2017-19年にかけて15~20%増加したとし、需要は長期に渡って継続するとの自信を示した。

バングラデシュには製鉄所が約40社あり、年間900万トンの鉄鋼生産能力がある。そのうち、アブル・コイル(Abul Khair)製鉄、GPH製鉄、BSRM、KSRMは、年間約800万トンの国内需要の半分以上を満たす。

Bangladesh News/The Daily Star Feb 7 2021
https://www.thedailystar.net/business/news/steel-exports-jump-83pc-2040485
翻訳:吉本

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