世銀、5500万ドル追加融資

【The Daily Star】バングラデシュの全ての公的機関に電子政府調達(e-GP)システムを導入する支援として、世界銀行は5500万ドル(60.4億円)を追加で融資する見通しだ。

29日、首都ダッカ(Dhaka)で、経済関係局(ERD)のカジ・ショフィクル・アザム長官と世界銀行バングラデシュ・ブータン・ネパール事務所長のキミアオ・ファン氏が協定を結んだ。

さらに、デジタル化導入監視・公的調達プロジェクトではデジタル技術を用いて、開発プロジェクトやプログラムの実施状況の監視能力改善を支援する。

「バングラデシュ政府は公的調達のパフォーマンス改善において特筆すべき進歩を遂げました。これは公的支出の効率向上にとって重要なことです」
ファン氏は話す。

「このプロジェクトは政府が全ての公的調達主体へのデジタル化展開と、開発プログラムやプロジェクトの監視に貢献している証です」

世界銀行によれば、近年、バングラデシュの年間公的調達額は70億ドル(7684億円)を上回り、年次開発計画の70%を占めているという。

世界銀行は2002年からバングラデシュの公的調達システムの改善支援を続け、2011年にはe-GPを公的調達の主要4主体に導入する支援を行った。

現在、年次開発予算の約35%がe-GPのプラットフォームを通じて執行されている。これにより公的支出の効率を向上させ、調達遅延を削減する助けになった。

2016年には83%の契約が当初の入札有効期間内に発注された。2007年当時はこの数字がわずか10%だった。

この取り組みにより、不適切な入札慣習が大きく減り、透明性が向上した。今や全ての入札招待や契約発注がプラットフォームのウェブサイト上で行われている。

「政府は"デジタル・バングラデシュ"構想を実現するため着実に動いています。これは構想に向けた更なる一歩です」
カジ氏はいう。

「このプロジェクトにより電子調達が制度化され、開発プロジェクトやプログラムの監視がデジタル化されるでしょう。これにより、プロジェクトの実施が加速されるとともに、公的リソースの消費における透明性が高まります」

世界銀行の融資は譲与的貸出を行っている国際開発協会から無利息で提供される。返済期間は38年で、6年の猶予期間が含まれ、0.75%の手数料が伴う。

バングラデシュニュース/The Daily Star Aug 30 2017
http://www.thedailystar.net/business/wb-gives-55m-more-e-gp-1455958
翻訳:長谷川
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