【The Daily Star】政府は新たにミャンマーから入ってきたロヒンギャを収容するため、コックスバザール(Cox's Bazar)県にキャンプを設置するとともに、ロヒンギャのデータベースを速やかに作成することを決定した。
ロヒンギャ問題は人道的視点に基いた対処を行うことも決定された。ミャンマーラカイン(Rakhine)州での迫害を逃れてきたロヒンギャが、バングラデシュへ急激に流入しているためだ。
キャンプはボルカリ(Balukhali)キャンプ近くのタイングカリ(Tyingkhali)に設けられる。ボルカリキャンプは2016年10月にラカイン州で起きた暴力事件後、バングラデシュへ逃れてきた8万4千人のロヒンギャを収容している。
情報筋によれば、政府は必要があればウキア(Ukhia)のクトゥパロング(Kutupalong)とボルカリ、テクナフ(Teknaf)のノヤパラ(Noyapara)とレダ(Leda)にある未登録ロヒンギャキャンプを拡張するという。
5日の臨時会議でこれが決定した。
会議は災害対策救援省や内務省安全サービス局、土地省、環境・森林省の次官、さらにコックスバザール県令が出席した。
災害対策救援省のモハンマド・シャー・カマル次官はデイリースターに対し、まず、ウキアのボルカリ地区にロヒンギャ用避難所を提供することを決定したと明らかにした。
さらに、人道的視点でロヒンギャ問題の考慮と対処を行うよう要請されたと話した。
臨時会議は4日夜に行われたシェイク・ハシナ首相と複数の大臣、幹部官僚との会議のフォローアップとして行われた。
首相はロヒンギャ問題について、最大限の注意を払い、人道的視点から対処するよう求めた。
会議の参加者によれば、首相はバングラデシュに滞在しているロヒンギャの正確なデータベースを用意するよう指示を出したという。
情報筋によれば、昨日の会議ではロヒンギャキャンプに民兵団員を配備することを決定。さらに必要があれば警察や緊急行動隊(RAB)、国境警備隊(BGB)も警備にあたるという。
新たに入ってきたロヒンギャの動きを監視するとともに、未登録のロヒンギャからは指紋を採取する。
また、国際移住機関(IMO)がロヒンギャ用キャンプを設置し、世界食糧計画(WFP)が食糧支援を行うことが通知された。
さらに、これらの活動全体の管理は災害対策救援省が担当することを決めた。
災害対策救援大臣のモファッザル・ホサイン・チョウドリー・マヤ氏、同省次官のシャー・カマル氏は明日7日、ロヒンギャキャンプを訪問し、現状の把握に当たる。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の見積もりによれば、8月25日にラカイン州で発生した暴力事件以降、12万3千人のロヒンギャがバングラデシュに入ってきたとされる。
バングラデシュ国内のキャンプは、前回の事件以後50万人以上のロヒンギャを収容して既に過密状態のため、更なる流入の対処に苦闘している。このため、新たな人道被害への懸念が高まっている。
バングラデシュニュース/The Daily Star Sep 06 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/govt-set-camp-new-arrivals-1457977
翻訳:長谷川
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