迫害は”民族浄化の典型例”

迫害は”民族浄化の典型例”
【Prothom Alo】国連の人権担当は11日、ミャンマーが少数派ロヒンギャに行っている明らかな"組織的攻撃"を批判し、"民族浄化"が行われているように見えると警鐘を鳴らした。

「ミャンマーが人権調査団のアクセスを拒否したため現状を完全には評価できていませんが、この状況は民族浄化の典型的な例に見えます」
ザイード・ラダル・アル=フセイン氏は国連人権理事会に話した。

およそ100万人強のコミュニティを持つロヒンギャは、ミャンマー国内ではバングラデシュからの違法移民であるとして糾弾されている。

国連によれば、8月25日にラカイン(Rakhine)州で過激派がミャンマーの治安維持部隊を襲撃したことで軍による大規模な報復を招き、それ以後、29万4千人のロヒンギャが満身創痍になりながらバングラデシュに入ってきたとされる。

ラカイン州ではさらに数万人が食料や水、避難所無しに2週間以上移動を続けているという。

「この作戦は…(中略)…明らかに過剰なものであり、国際法の基本原理を顧みないものです」

「我々は複数の報告書や、治安維持部隊や民兵がロヒンギャの集落を焼き払い、逃走する市民を射殺するなどかなりの数の超法規的殺害現場の衛星画像を入手しています」

軍のロヒンギャに対する処遇について、アウン・サン・スー・チー氏が主導する政府は国際的に強い批判にさらされている。

「政府は発生した全ての暴力に対する責任とロヒンギャに対する深刻で広範な差別のパターンを覆す責任をもって、現在の残酷な軍事作戦を終わらせることを呼びかけます」

逃亡した人々が戻って来られないように、ミャンマー当局がバングラデシュ国境沿いに地雷設置を始めたとの報告には特に"愕然とした"とザイード氏。

さらに"暴力を逃れた難民は'国籍の証明'を提示できた場合に限り戻ってくることを許可するという公式声明"を批判し、ミャンマーが1962年以降、ロヒンギャから市民権など広範な権利を剥奪していることを指摘した。

「このやり方は、多数の人々の戻れる可能性を与えずに強制移住させるというひねくれた策略のようです」

ザイード氏はミャンマー政府に対し、"ロヒンギャが自分たちの家に火をつけ、自分たちの集落にゴミを置いていると偽るのをやめる"よう訴えた。

「事実の完全な否定は、最近まではたくさんの善意の恩恵を受けていた政府の国際的な立場に、大きな打撃を与えています」
ザイード氏は国内での状況調査を許可するよう当局に求めた。

バングラデシュニュース/Prothom Alo Sep 11 2017
http://en.prothom-alo.com/international/news/159125/UN-warns-Myanmar-situation-%E2%80%98textbook-example-of
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ロヒンギャ #ミャンマー #民族浄化