【Financial Express】火曜日、バングラデシュ南東部の難民キャンプを訪れたシェイク・ハシナ首相は、ミャンマーに対し、ロヒンギャへの暴力をやめるよう呼びかけた。
「我々はミャンマー政府に対し、無辜の民への暴力をやめるよう促します」
「真に罪を犯したものを特定し、捜査すべきです。我々は隣人として出来る限りサポートするつもりです」
ハシナ首相はコックス・バザール(Cox's Bazar)の国境地帯で援助物資を配布するために訪問していた。
バングラデシュは人道上の理由でミャンマー少数民族に避難所を提供しているが、戦闘活動の計画や実施を試みることは許されないとハシナ首相。
「ミャンマーは、バングラデシュに入国した全てのロヒンギャ難民を連れ戻さなければなりません」
そして、我々は隣人との平和関係を維持したいと補足した。
首相は火曜日、ダッカからコックスバザールへ飛行機で飛び、テクナフ(Teknaf)国境地帯にあるクトゥパロング難民キャンプへ車で向かった。
そこで、ミャンマーのラカイン州から脱出し、キャンプで避難所を探していた複数の男性や女性、子どもたちと話した。
ミャンマーで起こっていることは"人権侵害"だと、首相は援助物資配布前のショートスピーチで話した。
「この状況を見ると涙が止まりません。人は人のように生きるべきです。なぜ彼らは苦しんでいるのですか? 」
また、法律を変更(1982年の国籍法改正)し、110万人のロヒンギャ住民から市民権を奪ったミャンマーに疑問を投げかけた。
「もしそんな決定がなければ、無辜の民は危険にさらされることはなかったでしょう。でも、彼らは傷ついています! 状況は耐え難いほどです。なぜ、このような迫害を受けなければならないのですか。彼らはあなた方の国民です」
妹のシェイク・レハナ氏、義娘のペッピ・キビニエミ・シディック氏、IOM職員の他、モファッザル・ホサイン・チョードリー・マヤ災害対策相、モシャラフ・ホサイン国防長官、サイフッザマン・チョードリー土地担当国務相が同行した。
アサドゥッザマン・カーン・カマル内務相、コックスバーザル選出のアブドル・ラーマン・バディ議員、AKM・シャヒドゥル・ホック警察署長が避難キャンプで首相を出迎えた。
月曜日、オバイドゥル・カデル運輸相は、首相は解決のために本気で取り組んでいると話していた。
「首相は関係者と複数の会議を開いています。クトゥパロング難民キャンプ訪問中、事態を解決に導くでしょう」
首相は外交筋や国際社会に対して、ロヒンギャ避難民へ提供する仮設住宅、復興、未来への戦略、ミャンマーへ戻るための計画の詳細も話すという。
ダッカで活動する外交官たちは水曜日、ロヒンギャ難民の状況を視察することになるだろうと、AH・マームード・アリ外相は話した。
8月25日、ムスリム武装勢力が30の治安部隊を攻撃したことに対応して、ミャンマー軍がラカイン州で"クリアランス作戦"を開始して以降、約31万3千人のロヒンギャ難民がバングラデシュに脱出した。
バングラデシュはここ10年で、仏教国ミャンマーの迫害から逃れたロヒンギャムスリム(イスラム教徒)約50万人を避難させた。
避難が始まって以来、子どもを含む100ほどのロヒンギャの遺体が、ナフ川のバングラデシュとミャンマー国境地帯に打ち寄せた。チッタゴンの病院には怪我をした避難民が収容された。
政府はデータベースを作るため、避難民から生体認証データを収集することを決めた。
バングラデシュニュース/Financial Express Sep 12 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/national/rohingya-crisis-bangladesh-pm-calls-on-myanmar-to-end-violence-during-visit-to-refugee-camps-1505220143
翻訳:吉本
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