【Financial Express】チャンドプール(Chandpur)では1日から22日間にわたり、国民魚ヒルサの禁漁が始まる。禁漁は政府が毎年行っている取り組みで、ヒルサの漁獲量増加を目的とする。
政府はヒルサの繁殖を保護するため、1日からの22日間、国内の複数の河川でヒルサの捕獲と販売、買い溜め、輸送を禁止する。地元の漁業官はこのように話し、チャンドプールでも政府の決定に従い1日から禁漁が実施されると補足した。
チャンドプール県シャトナル(Shatnal)郡からラクシュミプール(Lakshmipur)県チャー・アレクジャンデール(Char Alekjhander)間の流域100キロメートルが禁漁の対象となる。BSSの報道による。
過去数年間、ヒルサの繁殖が最も盛んになる時期に禁漁を行ってきたことで結果的に漁獲量が増え、商人や漁師はその恩恵を得ていると漁業官らは話す。
ヒルサが見つかっている11か国の中では、漁獲量が増えているのはバングラデシュだけだ。
しかも、ヒルサは国内のたんぱく質需要にも応えている。
チャンドプール県漁業局のモハンマド・シャフィクル・ラーマン氏によれば、この期間(10月1日~22日)はヒルサ繁殖のピークシーズンとして知られているという。
NPO法人"ワールドフィッシュ"の報告書では、バングラデシュはヒルサの漁獲量について世界全体の65パーセントを占める最大手の国だとされている。この後ろにはインドが10~15パーセント、ミャンマーが8~10パーセントで続く。残りのヒルサは他の国から来ている。
バングラデシュ政府は2002年にヒルサが繁殖を行う場所の特定を始めた。
2004年にはジャトカ(体長10インチ=25.4センチメートル未満のヒルサ)を保護する取り組みを始めた。当初の目標は、意識啓発を行い漁師にジャトカの捕獲を止めさせることだった。
政府は2007年11月から2008年6月の8か月間、チャンドプール、ラッキプール(Lakkhipur)、ボリシャル(Barisal)、ボーラ(Bhola)、ポトゥアカリ(Patuakhali)、コックスバザール(Cox's Bazar)、チッタゴン(Chittagong)を含む5つの繁殖区域でジャトカやヒルサの捕獲を禁止した。
バングラデシュニュース/The Financial Express Oct 01 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/22-day-hilsa-ban-begins-bangladesh-contributes-65pc-of-total-global-output-1506849963
翻訳:長谷川
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