【The Daily Star】ミャンマーから新たに逃れてきたロヒンギャの人口は9月30日時点で50万7千人と報告されている。このうち45万3千人の新規到着者は国際移住機関(IOM)がコックスバザール(Cox's Bazar)県の4つの郡で行っている"需要・人口モニタリングアセスメント"によって身元が特定されている。1日の最新の報告による。
この数字には、国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)が報告している難民キャンプで暮らす3万5千人とバンドルボン(Bandarban)県ナイコングチャリ(Naikhongchhari)の現地スタッフが報告している1万8,700人が含まれる。
"状況報告:ロヒンギャ危機"によれば、コックスバザールの国境を越えようとする動きは過去2日間で再び弱まったとされる。
この報告書はIOMが招集した部門横断協調グループ(ISCG)が人道パートナーと協力して作成したものだ。報告は9月21日~27日が対象となる。
IOMは1日、次回の報告書が10月8日に発行されると発表した。難民の37パーセントは徒歩で、34パーセントはボートでバングラデシュに到着した。
8月25日以降に到着した人々は、現在新たに避難所の建設が進められているクトゥパロング(Kutupalong)への移動を続けている。
RRRCが設営本部と共にクトゥパロング拡張プロジェクトを主導している。設営本部はUNHCRやIOM、その他の主要な実施機関などで構成される。
RRRCにより20の"区画"が定められた。各機関は人々が居住する所であれば場所によらず支援を行うことに注力している。道路の修復が途中のため、道路アクセスがいまだに人道支援の提供に制約を掛けている。
ボルカリ(Balukhali)では現在までに630メートル分の道路建設が完了している。
8月25日にミャンマーラカイン(Rakhine)州で始まった暴力により、43万6千人のロヒンギャが国境を越えてバングラデシュのコックスバザールに入ったと見積もられる。
流入の速度や規模は大きく、深刻な人道危機となった。8月25日以降にバングラデシュに到着した人々はごくわずかな所持品しか持っていなかった。
彼らは蓄えの大半を移動と避難所の建設に使った。避難所と言ってもその多くは竹や薄いプラスチック製のものだ。今、彼らは食料など命を繋ぐために必要なものを人道支援に頼っている。
流入前は使用できた基本的なサービスも、この地域の人口が大幅に増えたことでかなりの制限を受けている。
自然発生した幾つかのキャンプでは水や衛生施設へのアクセスが無いため、疫病の発生リスクが高まっている。
コックスバザールのロヒンギャ人口は非常に脆弱で、衝突から逃れてきたことで深刻な心的外傷を負っており、現在は非常に苦しい状況の中で生活している。
コックスバザール県内の人口移動もまだ不安定なままだ。バングラデシュ政府がキャンプ新設のために2千エーカーを拠出したウキア(Ukhia)には人々が集中しつつある。
バングラデシュニュース/The Daily Star Oct 02 2017
http://www.thedailystar.net/world/rohingya-crisis/rohingya-refugee-influx-bangladesh-now-507000-report-1470439
翻訳:長谷川
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