【The Daily Star】救援物資を集めるため、セリナ・ベガムさん(22歳)は2歳の娘と手をつなぎ、ティヤンカリ難民キャンプから歩き出した。
ベガムさんは途中で陣痛を催し、ボルカリ健康サブセンターへ向かった。30分後の午後2時15分、彼女は男の子を産んだ。
8月25日から10月11日にかけて、ウクヒア(Ukhia)やテクナフ(Teknaf)の様々な医療センターで、少なくとも551人のロヒンギヤの赤ちゃんが産まれた。コックス・バザール(Cox's Bazar)市民病院事務所によると、1日およそ12人の赤ちゃんが産まれているという。
また、それほど多くはないが難民キャンプ内で産まれた赤ちゃんもいるという。市民病院の担当者は、多くのロヒンギャ女性は自分の小屋で出産することを選ぶと補足した。
保健省のデータによると、今回の大規模脱出でバングラデシュへ逃れて来たロヒンギャ妊婦1万8523人は、多くの健康関係の問題を抱えているという。
一方、多くの難民がバースコントロールを受け入れないため、担当者は避妊具を配るのに苦労している。
「彼らはバースコントロールに全く関心がありません。なかなか説得することができません」
ラムー(Ramu)家族計画局のカルヤン・パル現地調査官は話す。
医療センターの職員から、少なくとも7454人のロヒンギャ女性が出生前サービスを、1452人が乳児新生児ケアを受けた。
「ほとんどのロヒンギャ女性は家族計画を知りません。避妊具の配布を始めた当初、厳しい現実に直面しました」
コックス・バザール家族計画局のピントゥ・バタッチャラ副局長は話す。
「意識形成を図るため、500人のボランティアを配置する必要がありました。少しは反応してくれるようになりましたが、まだほんのわずかです」
家族計画の担当者はロヒンギャに対し、2千本の長期作用型の避妊注射を投与し、1500箱のピルと1千箱のコンドームを配布したという。
家族計画をするのが嫌な理由として、人工増加への意欲、迷信、教育不足があるのではないかと、援助ワーカーは話す。
4人の子を持つディララ・ベガムさん(25歳)は、「夫がすべてを知っています。私は家族計画について何も知りません」と話した。
3人の娘を持つモムタズ・ベガムさんは息子が欲しいという。
「夫は息子を欲しがっています」
家族計画については医療従事者が話していたという。
「そのうち注射を打ちます。でも、それは息子が産まれたあとです」
「ミャンマーのラカイン州にはバースコントロールという公益業務がありません。ロヒンギャは公益業務に取り残されています」
"研究・研修・管理インターナショナルバングラデシュ"の現地コーディネーターとして、コックス・バザールのロヒンギャ難民と11年間活動してきナスリン・アクター・モニカさんは話す。
「市民啓発キャンペーンが必要です。食べ物と避難所をまず確保したあと、家族計画に注力すべきです」
モニカさんは政府がこれらにもっと力を入れるべきだと話した。
Bangladesh News/The Daily Star Oct 13 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/mayanmar-refugee-crisis-birth-control-rohingyas-lack-awareness-1475689
翻訳:吉本
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