【Financial Express】新任日本大使の泉裕泰氏によれば、日本政府はバングラデシュ政府や民間企業と積極的に協力し、投資環境の更なる改善や安全保障に当たっていくという。
「開発協力や貿易、投資、文化や人の交流など、幅広い分野での誠意ある関係がさらに発展することを切に願っていると繰り返し申し上げます」
泉氏は在バングラデシュ日本大使に就任した際、声明を出した。
泉氏は17日、ダッカ(Dhaka)で外交の仕事を始めるに当たり、モハンマド・アブドゥル・ハミド大統領に自身の信任状を提示した。
バングラデシュはインド、東南アジア諸国、中国という成長中の3市場から成る三角形の中央に位置し、近年の政治的安定を背景に約7%の経済成長を達成してきたと泉氏は指摘する。
この地理的利点や文化の多様性に加え、若者人口の多さが良質で豊富な労働力をバングラデシュに提供している。さらに、若く活力ある人口層により、バングラデシュは大きな発展の可能性を持っていると泉氏は言及した。
歴史的に見れば両国首相が相互訪問を行い、2014年には"日・バングラデシュ包括パートナーシップ"が樹立された。昨年開催されたG7伊勢志摩サミットのアウトリーチ会合にシェイク・ハシナ首相が出席したことで、両国関係はさらに強化されたと泉氏。
「この伝統ある二国間関係をさらに強めるため、全力で取り組んでいきます」
泉氏はバングラデシュと日本の友好関係を強化する上で、全ての支援と協力を求めた。
また、外交関係樹立から45年を迎えたことについて泉氏は、日本はバングラデシュを独立直後に承認し、それ以降は公的部門や民間部門と協力して最大の開発パートナーとして二国間関係を育て上げてきたと話した。
さらに、バングラデシュのロヒンギャに対する人道救援の取り組みや、国際社会の協力を得て全面支援を拡大したことを日本政府は評価していると伝えた。
2017年8月末以来、これまでに前例のないほどの数のロヒンギャがミャンマーからバングラデシュに避難している。
「私は国境付近のロヒンギャキャンプを訪問しました。現地の人々は困難な状況にあり、国際人道支援を今すぐ必要としています」
泉氏は昨年7月と一昨年10月のテロで死亡した日本人8人を含むテロ攻撃の犠牲者と家族に対し、心からの追悼の意と深い悲しみを示した。
「我々はバングラデシュ政府と協力し、安全対策について出来る限りの注意を払います」
泉氏は1981年に日本の外務省に入り、直近では外務省研修所の所長を務めた。今回の就任以前は在米日本大使館の全権公使だった。
日本にとってバングラデシュは長きにわたっての良き開発パートナーだ。国際協力機構(JICA)のウェブサイトに掲載されている情報では、日本がバングラデシュで行ってきたプログラムの総額は2015会計年度時点で681.5億円だとされる。
安倍首相は2014年にバングラデシュを訪問した際、4~5年間で円借款を中心に最大6千億円の追加支援を行うと発表した。日本政府の資金提供機関は都市鉄道や発電所の開発などで、その後に行われている数々のプロジェクトでは技術面と財務面の両方で支援を行っている。
Bangladesh News/Financial Express Oct 19 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/national/japan-to-help-improve-bangladesh-investment-environment-security-1508353861
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #日本 #援助
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