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【Financial Express】コロナパンデミックによる混乱にもかかわらず、プロジェクト作業が勢いを増していることから、国内初のメトロ鉄道は2022年12月までに完成するだろう。ダッカ大量高速輸送社(DMTCL)のMANシディック社長は述べた。
シディック氏によると、6両のエアコン付き車両4編成がすでに国内に到着しており、来年9月までにさらに5編成が到着する予定だという。
全部で24編成144両となる車両は、ウッタラからアガルガオン、ファームゲート、ダッカ大学キャンパス、モティジールを経由してコムラプール鉄道駅まで合計21kmを結ぶ。計画では17駅が設置される予定だ。
「コロナ禍にも関わらず、プロジェクト作業は現在、速いペースで進んでいます」
シディック氏は自信をのぞかせる。
建設作業全体の進捗率は約68%だが、ウッタラーアガルガオン間の作業は87.8%が完了した。
4月23日、最初の1編成がバングラデシュに到着した。その後、ウッタラにある車両基地で19種類のテストが行われ、5月14日には500mのテスト走行が成功した。 2番目の1編成は6月1日にダッカに到着し、同様の手順でテストが行われた。
「来年9月までに、さらに5編成が到着する予定です。2022年までに全列車の試験運行が行われ、12月にはメトロ鉄道が正式にスタートする予定です」
現在、モングラ港にある2編成は、8月第3週にはダッカに到着する予定だという。
ダッカのメトロ鉄道プロジェクトは、2019ー20会計年度に部分開通する予定だったが、その後、2021年に再設定された。だが、国内に大混乱をもたらしたコロナパンデミックの影響で作業が遅れ、実現しなかった。
「プロジェクトが承認されたときの計画では2024年までに開通となっていました。それを考えれば、我々は2年進んでいることになります」
当初のプロジェクト期間は、2012年から2024年とされていた。
現在のところ死者は出ていないが、5月31日までにプロジェクトに従事していた668人が新型コロナウイルスに陽性反応を示した。
リスクを軽減するため、すでにプロジェクトで働くすべての作業員に2回のワクチン接種を行ったとシディック氏。また、作業中は健康ガイドラインを厳密に守っているという。
メトロ鉄道の客車はエアコン付きで、各車両の左右に4つのドアが設置される。列車が駅に到着すると片側のドアが開く。また、駅は3階建てで、必要な設備をすべて備えた最新式のものになるという。
シディック氏は、メトロ鉄道が運行されればダッカの交通渋滞は大幅に緩和されるとの期待を示した。また、合理的な運賃を設定するための委員会が設立されたと述べた。
車両製造は日本の川崎・三菱コンソーシアムが行っている。
ルートは当初、ウッタラからモティジールまでの20.1kmだったが、コムラプール鉄道駅まで1.16km延長された。
Bangladesh News/Financial Express Jul 28 2021
https://thefinancialexpress.com.bd/national/dhakas-first-ever-metro-rail-set-to-start-by-december-2022-says-project-chief-1627472796
翻訳編集:吉本