
【The Daily Star】現2021-22年会計年度第2四半期(10~12月)、上場繊維企業は前年同期比152%増という驚異的な収益を記録した。
経済アナリストらは、糸価格の上昇、綿花の未使用在庫、輸出の増加、ドルに対する自国通貨の切り下げを理由に挙げている。
上場する繊維・衣料品企業58社のうち、44社が過去2年間の収益データを適切に開示しているが、前年同期は9.9億タカ(13.2億円)だった44社の収益総額は25億タカ(33.3億円)まで増加した。
「原料である綿の在庫を十分に持っていたので、糸の価格が市場で上がるにつれ、利益が急上昇しました」
マティン(Matin)紡績のシャー・アラム・ミア秘書室長は述べた。
2021年、バングラデシュは850万俵の綿花を輸入、30億ドル(3432億円)以上支払った。1俵は218キログラムに相当する。
広く消費されている30番手カード糸の価格は、1年前は1キログラムあたり3.9ドル(446.1円)だったが、昨年12月に4.71ドル(538.8円)まで値上がりした。糸価格は平均で約40%値上がりしている。
一方、パンデミック後に衣料品輸出が増加したため、すべての関連部門で利益が伸びたという。
現会計年度上半期(7~12月)、衣料品輸出は前年同期比28.02%増の199億ドル(2兆2763億円)に達した。
ミア氏によると、一方で光熱費は自社の発電機で発電しているため、減少したという。発電機はディーゼルではなく天然ガスで動くので、よりコストが下がった。
第2四半期、同社は前年同期比121%増の2.78億タカ(3.7億円)と、スクエア(Square)テキスタイルに次ぐ2番目に高い収益を上げた。
スクエア・テキスタイルは318%増、4.6億タカ(6.1億円)という驚異的な収益を上げた。
「今年は繊維企業の業績が非常に素晴らしく、株式投資家を喜ばせています」
シャンタ・アセット・マネージメント(Shanta Asset Management)のエムラン・ハッサンCEOは、糸価格の上昇で収益が増加したうえ、価格上昇が予想されたため、企業がどんどん事業拡大を発表したと述べた。
バングラデシュ繊維工場協会(BTMA)によると、昨年、新工場が26カ所設立され、およそ60億タカ(79.8億円)が投資されたという。
「一方、ドルはタカに対して上昇しました。輸出型企業が多いため、結果的に利益を押し上げることになりました」
中央銀行のデータによると、銀行間為替レートは1月10日に1ドル=86タカ(114.45円)と過去最高を記録した。現地通貨は、場外市場では1ドルあたり90タカ(119.77円)以上で取引されているという。
ハッサン氏は利益の増加に伴い、ここ数カ月で株価も上昇したと補足した。
ランカ・バングラ(LankaBangla)セキュリティーズのデータによると、2日の繊維企業の株式時価総額は2021年6月1日と比較して73%急騰、1759.4億タカ(2341.4億円)となった。
繊維・衣料品会社44社のうち、25社が第2四半期に増益となった。5社は赤字から黒字に転換、14社は減益を記録したことがデータで示されている。
エビンス(Evince)テキスタイルの収益率が最も高く、前年同期の10万タカ(13.3万円)から910万タカ(1211万円)に急上昇した。
モザッファー・ホサイン(Mozaffar Hossain)紡績は300万タカ(399.2万円)から7千万タカ(9315.8万円)へ、エンボイ(Envoy)テキスタイルは4千万タカ(5323.3万円)から1.9億タカ(2.5億円)へ増加した。
Bangladesh News/The Daily Star Feb 3 2020
https://www.thedailystar.net/business/economy/news/listed-textile-makers-profits-more-double-2953286
翻訳編集:吉本