【The Daily Star】バングラデシュ銀行(BB)は露天商や低所得層などの数百万の中小企業をデジタル取引システムの下に置くことを目指し、18日から相互運用可能なQRコードを首都全体に普及させるキャンペーンを開始する。
統一されたデジタル決済方法「バングラQR」は、クライアントがモバイルバンキングアプリケーションやモバイル金融サービス (MFS)、決済サービスプロバイダー(PSP)を通じて商品やサービスを支払うことができる。
「キャッシュレスバングラデシュ」と呼ばれるBBのプロジェクトは、費用対効果が高く、安全で、カードレスであり、紙の通貨と紙幣にほぼ完全に依存している経済において、デジタル取引を大幅に促進するのに役立つとされる。
BBの実証実験に参加するのは、銀行10社、MFSプロバイダー3社、カードベースの支払いゲートウェイ3社で、1月18日から2月21日まで行われる。BBのアブドゥル・ルーフ・タルクダー総裁が今日、キャンペーン開始式をBB本店で行う。
関係者によると、BBは、中小企業がデジタル決済を受け入れることを支援するため、できるだけ早くQRコードブースをダッカ市内に大規模設置する予定だ。
プロジェクトは、利便性のためにデジタル取引を行う人が増えていることで生まれた。
例えば、昨年11月のMFSを介した取引は前年比17.23%増、9212.5億タカ(1兆1127億円) となった。また、11月時点のクレジットカードの発行は前年比15.76%増の280.7万件、デビットカードは18.2%増の2950万件となった。
2020年11月、BBが零細企業や恵まれない企業向けの個人小売口座を開設する規則を緩和したため、QRコードベースの支払いは遠隔地で急速に普及するとされる。クライアントもQRコードを使用するよう奨励されていると、関係者は述べた。
一部の銀行やMFSオペレーターはすでにQRコードを導入している。
bKashのカマル・カディル最高経営責任者は、MFSプロバイダーは2018年以来、QR技術や顧客及び加盟店に提供する追加セキュリティ、その使いやすさの認識を高めることに取り組んできたという。
多くは高価なデバイスを買う余裕のない小さな商人だとし、以前はデジタル決済手段がなかった小規模商人を中心に、全国で50万件を超えるQRコードの設置を行った。
カディル氏は、あらゆる銀行やMFSプロバイダーが使えるようにソリューションを設計した述べた。bKashのアプリは、銀行や MFSプロバイダーのQR、バングラQRを読み取ることもできる。
Bangladesh News/The Daily Star Jan 17 2023
https://www.thedailystar.net/business/news/pilot-kicks-digital-payment-qr-code-3223756
翻訳編集:吉本