G20財務長官、世界経済の「ソフトランディング」を警告、戦争のリスクを警告

G20財務長官、世界経済の「ソフトランディング」を警告、戦争のリスクを警告
[Financial Express]リオデジャネイロ(ロイター):ロイターが確認した共同声明の最終草案によると、G20の金融首脳らは金曜日、世界経済の「ソフトランディング」の可能性が高まっていると述べる一方、戦争や紛争の激化がこの見通しを危険にさらす可能性があると警告する見通しだ。

この声明は、主要20カ国・地域(G20)の財務相と中央銀行総裁らが議長国ブラジルで開催されている会合の2日目を終えるタイミングで発表される予定だ。ブラジルは議長国として経済格差の縮小に注力してきた。

世界銀行は先月、世界経済は2021年のパンデミック後の大幅な成長以来、3年連続の成長率低下を回避し、2024年の成長率は2023年と同水準の2.6%で安定すると予測したが、全体的な生産量は2026年までパンデミック前の水準を大きく下回ると警告した。

金曜日に正式に採択される予定の草案には、「多くの課題が残っているものの、世界経済がソフトランディングする可能性が高まっていることに勇気づけられている」と記されている。

最終草案では「下振れリスクには戦争や紛争の激化が含まれる」としている。

外交官らは、ウクライナとガザでの紛争について明確に言及することを避けることで、2月の財務長官会議での合意を妨げたロシアと主要西側諸国間の意見の相違を回避しようと努めてきた。

ブラジルは意見の相違を解消するため、地政学的問題に関する議長声明を起草し、これらの問題は11月にG20首脳によって対処されることを強調した。

最終草案は「世界の多くの地域で経済活動は予想以上に回復力があることが判明したが、回復は国によって大きく異なっており、経済格差のリスクにつながっている」と指摘した。

文書は、経済見通しに対するリスクは概ね均衡が保たれていると指摘し、予想よりも速いディスインフレや人工知能(AI)の安全な開発などの技術革新が上振れリスクとして挙げられた。

しかし同時に、AI技術は経済の分断や長期にわたる高金利の維持、異常気象、過剰債務などとともに、成長に対する下振れリスクとなる可能性もあると文書は述べている。

報告書では気候変動と生物多様性の大幅な喪失が主要な懸念事項となっており、貧しい国々が気候変動対策のコストを多く負担しなければならなくなると、世界的な経済格差がさらに悪化するだけだと警告している。

声明草案では「行動を起こさないことのコストは行動を起こすことのコストよりも大きいという認識を改めて表明する」と述べられている。

この文書はまた、国際通貨基金(IMF)の改革を求める文言を強化し、「世界経済における加盟国の相対的立場をよりよく反映するために、割当枠の再調整が緊急かつ重要である」と指摘した。

保護主義に抵抗するよう求める呼びかけは、2月のブラジルの議長総括からほとんど変わっていないが、声明文草案では独立した段落として取り出された。


Bangladesh News/Financial Express 20240727
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/g20-financial-chiefs-to-flag-global-economic-soft-landing-warn-of-risks-from-war-1722017464/?date=27-07-2024