[Financial Express]北京、7月27日(ロイター):中国の電気自動車用バッテリー大手、CATLは、世界最大の自動車市場でEV需要が鈍化し、地政学的緊張が海外展開に暗雲を垂れ込めているにもかかわらず、第2・四半期に利益の伸びが加速した。
ロイターが金曜日の株式提出書類に基づいて算出したところ、CATLの4~6月期の純利益は前年同期比13.4%増の123億6000万元(17億ドル)となり、売上高は13.2%減の870億元となった。
これに対し、UBSは104億1000万元と予想しており、第2四半期の利益は4.5%減少し、第1四半期の利益は7%増加することになる。
CATLの収益減少は3四半期連続で、第1四半期の10.4%減からさらに深刻化した。
業績がまちまちとなったのは、中国での経済回復が停滞する中、EV販売が低調に転じたためだ。
政府や自動車メーカーによるさまざまなインセンティブにもかかわらず、EV販売の伸びは5月の27.4%から6月には9.9%に鈍化し、自動車の総販売数は3か月連続で減少した。
中国自動車電池イノベーション連盟のデータによると、テスラを最大のバッテリー購入者とするCATLは、上半期に中国製EVのバッテリーの46.4%を占め、前年同期比3%増となったが、2位のBYDと3位のCALBの合計シェアは32%に縮小した。
バッテリー産業情報提供会社、高工工業研究所によれば、国内EV大手のBYDは上半期に生産したバッテリーの4.8%を一汽トヨタ、FAW、小米などの外部顧客に販売した。
中国の自動車メーカーは国内の熾烈な競争から身を守るため海外市場で高い目標を掲げてきたが、EUのEV暫定関税などの障害に直面している。同様に、EVバッテリー専門メーカーも地政学的な問題を抱えている。
モーニングスターは6月のアナリストノートで、「地政学的リスクと米国のリチウム電池市場における潜在的な事業損失」を考慮に入れ、CATLの2024~33年の総収入予想を年間8~9%引き下げ、純利益予想を7~8%引き下げた。
Bangladesh News/Financial Express 20240728
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/chinese-ev-battery-maker-catl-posts-faster-profit-growth-in-q2-1722096312/?date=28-07-2024
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