[The Daily Star]多くの警察署が無人となり、武器や弾薬が略奪される中、首都や国内各地の人々の間には深刻な不安感が広がっている。
シェイク・ハシナ前首相が月曜日に辞任し退陣した後、暴徒による一連の攻撃が起こり、多くの警察署が破壊され、放火された。
記者らは、武器や弾薬が略奪されたミルプール警察署とパラビ警察署が昨日の午後、学生らによって警備されているのを目撃した。
前夜に放火された建物は、完全に剥ぎ取られて骨だけの残骸のようだった。
昨日の午後、ミルプール警察署で記者は、2階建ての建物の荒らされた部屋の床に、折りたたみ式の門が変形し、割れたガラスの破片が散らばっているのを目撃した。焦げた家具は煤と灰で覆われ、空気は火事でまだ熱かった。
警察署を警備していた十数人の学生が正門に竹の柵を設置した。敷地内には焼けた車両やバイク、暴動鎮圧用の車両が数台あった。
学生たちは、建物の裏でショットガンを発見したと語った。また、手榴弾1個、壊れた銃器2個、弾薬、無線機も発見し、特派員に軍に発見物について知らせるよう要請した。
また、昨日午前9時から約200人の学生がミルプールの教会や寺院で警備に当たっていたとも伝えられた。
学生たちが火災で焼け落ちたパラビ警察署を警備している姿も見られた。
現場を訪れた陸軍将校２人は、周囲に銃器が散乱しているのを目撃したと語った。
匿名を条件に、彼らは地元住民から銃器が略奪されたことを知ったと語った。
消防当局は、全国で少なくとも29の警察署が放火されたと述べた。しかし、消防当局は放火事件の全てについて知らされていない。
首都ウッタラ・イースト、キルガオン、ワリ、アシュリア、バッダ、ジャトラバリ、アダボール、ラールバーグの各警察署とカリヤンプールの副長官室が略奪され、放火された。
ミルプール2、ミルプール10、アガルガオン、ビジョイ・サラニ、ダンモンディ、バングラ・モーターの各通りでは、男女両方の学生が交通整理をしていた。同様に、ボグラでも一般人が交通整理をしているのが見られた。
消防署の当直警官は、月曜日の夜、炎上するミルプール警察署内に閉じ込められていた警官50人を救出したと述べた。
ダッカ首都圏警察当局者は「警察署のほとんどが破壊され、放火され、武器が略奪された。このような状況で警察はどのように職務を遂行するのだろうか」と語った。
警察官は、バングラデシュ・アンサールと村防衛党のメンバーが、すべての警察署とダッカ空港の治安確保のために配置されていたと述べた。
別の展開として、ガジプールにあるカシムプール高警備中央刑務所から過激派を解放する試みがあった。当局者らによると、襲撃中に刑務所内の受刑者も脱出を試みたという。
地元住民によると、昨夜、少なくとも50人の集団がニクンジャにある元ダッカ警視庁委員アサドゥッザマン・ミア氏の空き家を破壊したという。
この不動産は彼の次男アシフ・マハディーンの名義で登録されている。
ハシナ首相の退任後初の記者会見で、警察監察総監の後任となるチョウドリ・アブドラ・アル・マムーン氏は昨日、警察隊員に対し、忍耐と強い士気を持って職務を遂行するよう求めた。
警察本部から送られたビデオメッセージの中で、彼は政治指導者や学生指導者に対し、国民に警察への攻撃を控えるよう要請するよう促した。
政府の崩壊後、多くの警察幹部が潜伏した。
ハシナ首相の辞任は、警察、アワミ連盟の活動家、抗議者らの間で3週間にわたる衝突が発生し、多数の警察官を含む200人以上が死亡した後に行われた。
彼は、警察が直面している問題に対する論理的な解決策を見つけるための措置が講じられるだろうと述べた。
これに先立ち、警察の補佐監察総監AKM・シャヒドゥル・ラーマン氏はラジャルバグ警察署で記者団に対し、近々指揮系統を確立しようとしていると語った。
彼は指揮官たちに状況を理解し、噂に耳を貸さず徐々に職場に戻るよう促した。
AFP通信は、非幹部警察官を代表するバングラデシュ警察協会が、組合員らがストライキを行うと述べたと報じた。
「警察職員全員の安全が確保されるまで、我々はストライキを宣言する」と同協会は述べた。
少なくとも20人以上の幹部が、仕事を休むことについてフェイスブックに書き込んだ。
さらに、ソヘル・ラナ副警察長官は声明で「問題は警察ではなく指導者にある。有罪者は処罰される。どうか無実の警察官を攻撃しないでほしい」と述べた。
Bangladesh News/The Daily Star 20240807
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/insecurity-grips-city-many-police-stations-deserted-3671111
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