中東への懸念が和らぎ、ブレント原油価格は80ドル以上を維持

[Financial Express]ロンドン、8月14日(ロイター): 原油価格は水曜日、中東で紛争が拡大し、世界有数の原油生産地域の1つである中東の生産が脅かされるのではないかという懸念が若干和らぎ、概ね横ばいで推移した。

ブレント原油先物は1057GMT時点で10セント(0.1%)下落し、1バレル80.59ドルとなった。米ウエスト・テキサス・インターミディエート原油先物は19セント(0.2%)下落し、1バレル78.16ドルとなった。

ブレント原油は先週初めに7カ月ぶりの安値76.30ドルを記録したが、月曜日には3%以上上昇し、5日間続いた値上がりを締めくくり、1バレル82.30ドルで取引を終えた。

パンミューア・リベラムのアナリスト、アシュリー・ケルティ氏は「イランによるイスラエルへの報復攻撃の懸念が後退し、リスクプレミアムが急落したことで、原油価格の最近の上昇は昨日止まり、価格は下落した」と述べた。

イランは先月末のハマス指導者殺害に対し、厳しい対応を誓っていた。イランの高官3人は、ガザでの停戦協定のみが暗殺に対するイスラエルへの直接的な報復をイランが控えさせるだろうと述べた。

イスラエルは関与を肯定も否定もしていないが、10月にハマスがイスラエルを攻撃して以来、ガザでハマスと戦っている。イランに対抗するため、米海軍は中東に軍艦と潜水艦を派遣している。

「イランの報復の程度とイスラエルの対応によって、中東における現在の紛争が地域紛争に拡大するかどうかが決まるだろう」とオーストラリア・コモンウェルス銀行のアナリスト、ビベック・ダール氏は述べた。

国際エネルギー機関(IEA)が火曜日、中国経済の弱体化が消費に及ぼす影響を理由に、2025年の石油需要の伸びの予測を引き下げたことも、原油価格上昇の妨げとなっている。これに先立ち、石油輸出国機構(OPEC)は同様の理由で2024年の需要予想を引き下げた。


Bangladesh News/Financial Express 20240815
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/brent-oil-holds-above-80-as-fears-over-middle-east-ease-1723653333/?date=15-08-2024