モルガン・スタンレー、原油需要成長見通しを引き下げ

[The Daily Star]モルガン・スタンレーは、中国の経済成長の鈍化、中国での電気自動車の利用増加、中国での液化天然ガス(LNG)を動力源とするトラックの増加を主な理由として、2024年の世界石油需要の伸びの予測を引き下げた。

同銀行は今年の世界の石油需要の伸びの予想を120万バレル/日から110万バレル/日に引き下げた。

同社はまた、ブレント原油価格の予想を小幅に引き下げ、2024年第4四半期の価格は1バレル平均85ドルから80ドルになると予想している。

金曜日の12時21分GMT時点でブレント原油は1バレルあたり約78ドルで取引され、米国のウエスト・テキサス・インターミディエート原油先物は74.52ドルだった。モルガン・スタンレーのアナリストは8月22日付のメモで、LNGトラックへのシフトにより中国の石油需要の伸びは1日あたり10万~15万バレル減少し、EVによるガソリン代替により約10万バレル減少したと述べた。

さらに、LPG、エタン、ナフサの消費を押し上げる石油化学製品の生産能力拡大の成長は、石油化学製品の利益率が低いために鈍化していると報告書は指摘している。この報告書は、石油輸出国機構(OPEC)が先週、中国の軟調さを理由に今年と2025年の石油需要成長予測を引き下げたこととも一致している。

モルガン・スタンレーは、現時点では原油市場のバランスは逼迫しており、在庫は過去4週間で1日当たり約120万バレル減少しており、この傾向は第3四半期の残り期間も続くと予想していると述べた。

「しかし、夏以降は需要が鈍化し、第4四半期からはOPECと非OPECの供給がともに増加するため、バランスは緩和し、2025年には余剰に転じると予測している」と付け加えた。

同銀行は、短期的にはブレント原油価格が市場のファンダメンタルズよりも先に下落しているとし、来年の今頃はブレント原油価格が1バレル=75ドル前後で推移すると予想していると付け加えた。


Bangladesh News/The Daily Star 20240826
https://www.thedailystar.net/business/news/morgan-stanley-cuts-oil-demand-growth-outlook-3686626