インド、国内供給増強のため砂糖輸出禁止を延長へ

[Financial Express]ムンバイ、9月8日(ロイター):インドは、世界最大の甘味料消費国である同国がサトウキビ生産量の減少見通しに対処していることから、砂糖輸出禁止を2年連続で延長する計画だと政府筋が明らかにした。

インド政府はまた、バイオ燃料の供給を増やす取り組みの一環として、石油会社が製糖工場からエタノールを購入する価格を引き上げる計画だと、事情を直接知る関係者は語った。協議は非公開であるため、関係者は身元を明かすことを望まなかった。

インドが世界市場から姿を消すと、世界の供給はさらに圧迫され、ニューヨークとロンドンの基準価格が上昇するだろう。

インド政府は、南米の国ブラジルの干ばつにより、世界最大の甘味料生産国であり供給国でもあるブラジルからの砂糖供給が減少すると予想されることから、製糖工場による砂糖輸出を禁止する計画だ。

「現在の農作物の状況では、砂糖を輸出する余地はない」と政府筋の一人は語った。「国内の砂糖需要を満たした後の次の優先事項はエタノールの混合だが、エタノール混合の目標を満たすにはさらに多くのサトウキビが必要だ」

インドは炭素排出量の抑制を目指し、ガソリン中のエタノールの割合を現在の13~14%から2025~26年までに20%に増やすことを目指している。

EID-パリー、バルラムプール・チニ・ミルズ、シュリー・レヌカ、バジャジ・ヒンドゥスタン、ドワリケシュ・シュガーなどのインドの製糖工場は、ここ数年でエタノール生産能力を増強してきた。政府はまた、11月から始まる新しい販売シーズンに向けて、エタノール調達価格を5%以上引き上げることを検討していると関係者は語った。先月末、インド政府は11月から製糖工場がサトウキビジュースやシロップを使ってエタノールを生産することを許可すると命令した。

インドが砂糖輸出禁止を延長し、国内エタノール価格を引き上げる計画はこれまで報道されていなかった。両措置は今月下旬に発表される見込みだ。

政府報道官はロイターのコメント要請に直ちには応じなかった。


Bangladesh News/Financial Express 20240909
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/india-to-extend-sugar-export-ban-to-boost-local-supplies-1725807930/?date=09-09-2024