米国のインフレデータにより、FRB当局者の一人が大幅な利下げを確定

米国のインフレデータにより、FRB当局者の一人が大幅な利下げを確定
[Financial Express]ワシントン、9月22日(ロイター):米連邦準備理事会(FRB)当局者は22日、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を0.5%ポイント引き下げて以来初めて公の場でコメントし、今回の利下げをめぐる議論の深さを明らかにした。ある理事はインフレが今や非常に弱いため大幅な利下げが必要だと述べ、別の理事は物価圧力が依然として非常に強いため、より小規模な利下げの方がよかったと主張した。

連邦準備制度理事会(FRB)の理事クリストファー・ウォーラー氏とミシェル・ボウマン氏は、インフレ抑制のためより迅速かつ強力な利上げを主張し、インフレとの戦いの大半を通じて精神的に緊密な立場を保ってきた。

しかしウォーラー総裁はCNBCとのインタビューで、最近のデータから、FRBはインフレ目標を下回るリスクがあるため、より速い利下げが必要だと確信したと述べた。一方、ボウマン総裁は別の声明で、インフレ率が依然としてFRBの目標である2%を上回っている中、0.5%ポイントの利下げは誤ったシグナルを送ったと懸念していると述べた。

ウォーラー氏は、政策決定機関である連邦公開市場委員会の今週の2日間の会合の数日前に発表されたデータにより、中央銀行が好むインフレ指標である個人消費支出価格指数が「私が考えていたよりもはるかに速いペースで軟化している」と確信したと述べた。「それが、50(ベーシスポイント)が正しいと私が判断するきっかけとなった」

しかし、同じ情報を得たボウマン氏は、インフレが鈍化したことを考えれば利下げの時期であることには同意するが、物価は前年比で依然として約2.5%上昇しており、「委員会のより大規模な政策措置は時期尚早な勝利宣言と解釈される可能性がある」と述べた。

「より中立的な政策スタンスに向けて慎重なペースで移行することで、インフレ抑制に向けたさらなる進展が確実になる」と、同総裁は0.25%ポイントの利下げに反対する理由を説明した。

これは19年ぶりのFRB理事会メンバーによる反対意見であり、FRBのジェローム・パウエル議長が50ベーシスポイントの利下げで新たな利下げサイクルを開始するにあたり、FOMCの投票権を持つ12人の委員と投票権を持たない7人の参加者からどの程度の支持を得ていたかという未解決の問題を浮き彫りにした。

いかなる会合においても、7人のFRB理事と12人の中央銀行総裁のうち5人を含む委員会の投票権を持つメンバーのみが反対意見を述べることができる。

水曜日の政策声明と同時に他のFRB政策当局者が発表した経済見通しでは、多くの当局者が0.25%ポイントの利下げに傾いているようだが、当局者の金利見通しを反映する「ドット・プロット」では、反対を表明する選択肢のない無投票者が何人いるかは示されていない。

ドナルド・トランプ前大統領によって任命されたウォーラー、ボウマン両氏の発言は、FRBが次のステップを決定するにあたり、入ってくるデータがどのように解釈されるかが異なる可能性を浮き彫りにした。

ボウマン総裁が前年比のインフレ率に注目しているのは、FRBが2%の目標を設定する方法と一致しており、また同総裁は金曜日の声明で、経済と労働市場がおおむね順調であることを示す既存のデータを重視した。

ウォーラー氏は、数カ月という短期的なインフレ率は非常に弱くなっているとして、FRBが目標の下限を下回る可能性があると感じていると述べた。これは、FRBが新型コロナウイルスのパンデミック以前の10年間に苦労してきた問題だ。

パウエル議長は水曜日の会合後の記者会見でも同様に、FRBは経済の動向を予測して決定を下しており、雇用市場の弱体化が起きる前に行動することで先手を打つことを望んでいると示唆した。

ウォーラー総裁は、11月に0.5%ポイントの追加利下げが行われるとの見方を強めるきっかけとなった発言の中で、インフレが低迷していることが判明すれば積極的に行動する用意があると述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20240923
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/us-inflation-data-cemented-big-cut-for-one-fed-official-1727026750/?date=23-09-2024