[Financial Express]国連、9月25日(AP通信):国連事務総長は火曜日、集まった指導者らに対し、免責、不平等、不確実性が現代文明を「世界を飲み込む危険のある火薬庫」へと向かわせていると警告した。これはアントニオ・グテーレス事務総長による、世界情勢が耐え難く持続不可能になりつつあるという最新の警鐘である。
「このままではいけない」と事務総長は国連加盟国193カ国による年次高官会合の開会にあたり、憂慮すべき世界情勢演説で述べた。
同氏は、世界は「壮大な変革の時代」にあり、地政学的分断が深まり、地球温暖化が進み、中東、ウクライナ、スーダンなどで戦争が激化し、どのように終わるのか見当もつかないなど、かつてない課題に直面していると述べた。
「我々は想像を絶する事態、世界を飲み込む危険性のある火薬庫へと近づいている」とグテーレス事務総長は広大な国連総会会場で大統領、首相、閣僚らに語った。
しかし、希望がなくなったとは言わなかった。「我々が直面している課題は解決可能だ」と彼は語った。
世界情勢を心配していたのはグテーレス事務総長だけではない。ヨルダンのアブドラ2世国王は「今より危機的な時期を思い出すことはできない」と語った。
グテーレス氏はガザ地区の状況を「地域全体を巻き込む恐れのある、絶え間ない悪夢」と呼んだ。イスラエルとレバノンの国境を越えた空爆の激化により、レバノンは「瀬戸際に立たされている」と述べた。ウクライナでは、2022年2月のロシアの侵攻に続く戦争に終結の兆しはないと述べた。スーダンでは「残忍な権力闘争が恐ろしい暴力を引き起こし」、レイプが蔓延し、「飢餓が広がる中、人道的大惨事が進行している」と述べた。
事務総長はまた、ミャンマーやコンゴからハイチ、イエメンなどに至るまでの「恐ろしいレベルの暴力と人々の苦しみ」、そしてアフリカのサヘル地域で拡大するテロの脅威についても指摘した。事務総長は、総会のほぼ1週間に及ぶ「一般討論」の火曜日開始に先立って行われた「未来サミット」は第一歩だと述べた。「しかし、まだ道のりは長い」
2日間にわたるサミットで、世界各国は「未来のための協定」を採択した。これは、気候変動や貧困への取り組みから人工知能へのガードレール設置まで、さまざまな課題に取り組むための青写真である。
Bangladesh News/Financial Express 20240926
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/impunity-inequality-other-challenges-risk-engulfing-world-guterres-tells-un-1727278545/?date=26-09-2024
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