ネパールのダム建設ラッシュが電気自動車ブームを牽引

[Financial Express]カトマンズ、9月29日(AFP):タクシー運転手のスレンドラ・パラジュリさんが電気タクシーを購入するという決断は、慢性的な停電でネパール人が夜間に家を照らすことができなかった10年前には考えられなかったことだ。

しかし、ダム建設ラッシュにより、化石燃料の輸入に全面的に依存しているヒマラヤの内陸国でエネルギー価格が極めて安くなり、エネルギー転換によって彼の懐にさらに多くのお金が入ることになった。

「私にとっては大きな節約になった」と、中国製のバッテリー駆動式BYDアト3の新所有者となったパラジュリさんは、首都カトマンズでAFPに語った。

「1回の充電で300キロメートル(186マイル)走行でき、コストはガソリンの10分の1です。しかも環境にも優しいです。」

カトマンズは交通革命の始まりの震源地であり、交通渋滞の激しい道路を塞いでいた古びた車が、排出ガスゼロの代替手段に取って代わられることになるだろう。

公式の推計によると、この山岳地帯の国の道路には4万台以上の電気自動車が走っているが、これは現在運行されている620万台の自動車のほんの一部に過ぎない。

しかし、需要は飽くなきものであり、7月までの12か月間にこれらの車両の4分の1以上が輸入されており、前年比でほぼ3倍の増加となっている。

隣国中国は現在、世界の電気自動車の主要プレーヤーであり、市場の約70%を供給している。

「EVはネパール人に本当に適している」と、電気自動車モーターショーで購入を検討していたヤジャ・ラジ・バットさんはAFPに語った。

「以前はガソリン車に頼らざるを得なかったが、今は自力で運転できる。」

国際エネルギー機関によれば、今世紀の変わり目にはネパール人の5人に4人以上が電力を利用できなかった。

しかし、ネパールのベースロード電力の99パーセントを発電するダムへの急速な投資により、それ以来エネルギー網は変貌を遂げた。

政府の統計によると、水力発電の出力は過去8年間で4倍に増加し、現在では人口の95パーセントが電力を利用できるようになっている。

同国はすでに、石炭に依存するインドに余剰電力を輸出する契約を結んでおり、今後10年間で現在の3,200メガワットの発電能力を3万メガワットに引き上げることで将来の収入を確保することを視野に入れている。


Bangladesh News/Financial Express 20240930
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/nepal-dam-building-spree-powers-electric-vehicle-boom-1727631781/?date=30-09-2024