[Financial Express]ロンドン、9月30日(ロイター):英国最大の製鉄所は30日遅くに生産を終了する。ウェールズのポート・タルボットにある最後の高炉が100年以上の製鉄業に幕を閉じ、約3000人の雇用が失われることになる。
かつて欧州最大の製鉄所だったポート・タルボットの最後の高炉の閉鎖は、低コストの輸入品との競争に苦戦してきた英国の鉄鋼業界の数十年にわたる衰退の頂点となる。
課題の大きさを示すように、インド資本のタタ・スチールは、施設の閉鎖プロセスを開始する前は、1日あたり100万ポンドの損失を出していた。
タタ・スチール所有の施設は今後、スクラップから鉄鋼を製造する電気炉を建設する3~4年にわたる脱炭素化計画の対象となり、英国政府5億ポンドの資金援助を受けた12億5000万ポンド(16億8000万ドル)のプロジェクトとなる。
英国のネットゼロへの移行は、国の産業情勢を変えつつある。
ポート・タルボットから200マイル離れたイングランド中部では、英国最後の石炭火力発電所も月曜日に閉鎖される予定で、140年以上に及ぶ石炭火力発電に終止符が打たれる。
鉄鋼労働組合コミュニティは声明で、最後の高炉の閉鎖は「一つの時代の終わり」であり、「信じられないほど悲しく、心を痛める日」だと述べた。
中国資本の別の企業、ブリティッシュ・スチールはイングランド北部スカンソープの2つの高炉で新鋼の生産を続けているが、よりクリーンな製造方法への移行についても政府と協議している。
政府は鉄鋼業界に25億ポンドを投資したいと述べており、来春には鉄鋼業界を活性化させる計画に関する戦略を発表する予定だ。
ポート・タルボットの石炭火力発電所は英国最大の炭素排出源であるため、電気製鉄への切り替えにより英国の炭素排出量は1.5%削減されると予想されている。
Bangladesh News/Financial Express 20241001
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/britains-biggest-steel-works-to-end-production-after-100-years-1727718714/?date=01-10-2024
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