イスラエルと米国がイラン攻撃への報復を誓う中、原油価格は3%以上急騰

イスラエルと米国がイラン攻撃への報復を誓う中、原油価格は3%以上急騰
[Financial Express]ロンドン、10月2日(ロイター): イランが地域の敵国に対して180発以上の弾道ミサイルを発射し、過去最大規模の直接攻撃を行ったことに対し、イスラエルと米国が報復を誓ったことを受け、原油価格は水曜日に3%以上上昇した。

イスラエルも、イランが支援する過激派組織ヒズボラと戦うためレバノンに兵士を増派するよう命じており、国際社会の嘆願にもかかわらず、紛争は急速に激化し、緩和の兆しはほとんど見られない。

これにより原油価格は急騰し、ブレント原油先物は2.26ドル(3.07%)高の1バレル75.82ドルとなった。米国産ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は13時20分までに2.38ドル(3.42%)高の72.22ドルとなった。

火曜日の原油指標は両方とも5%以上急騰し、その後約2.5%高で取引を終えた。

イランは水曜日早朝、さらなる挑発がない限りイスラエルに対するミサイル攻撃は終了したと発表した。

石油ブローカーPVMのタマス・バルガ氏は、イスラエルと米国の報復には「イランの石油施設の損傷や破壊も含まれる可能性がある」と述べた。

テヘランは、イスラエルがこの攻撃にいかなる反応を示しても、甚大な破壊を招くことになるだろうと述べた。

ヴァルガ氏は、イランやその同盟国の報復により、2019年のようにサウジの石油施設が攻撃されたり、ホルムズ海峡が封鎖されたりする可能性があると指摘。「こうした出来事が起きれば、原油価格は取り返しのつかないほど大幅に上昇するだろう」と語った。

紛争がさらに激化する中、イスラエル軍は水曜日、イランが支援するヒズボラに対する南レバノンの地上作戦に参加するために、正規の歩兵部隊と装甲部隊を派遣した。

国連安全保障理事会は水曜日に中東情勢に関する会合を予定しており、欧州連合は即時停戦を求めた。

ANZのアナリストらによると、イランの原油生産量は8月に日量370万バレルと6年ぶりの高水準に達した。

「イランの大規模な緊張激化は米国を戦争に巻き込むリスクがある」とキャピタル・エコノミクスはメモで述べた。「イランは世界の石油生産量の約4%を占めるが、イランの供給が途絶えた場合、サウジアラビアが生産量を増やすかどうかが重要な検討事項となるだろう」

ロシアを含む石油輸出国機構(OPEC)の首脳らは市場を見直すため会合を開いていたが、政策変更は見込まれていない。同機構は12月から毎月18万バレルの生産量を増やす予定だ。

ANZのアナリストは「生産増加が続くとの示唆があれば、中東での供給途絶の懸念を相殺できる可能性がある」と述べた。

しかし、サウジアラビアの石油大臣は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国が合意した生産制限を守らなければ、原油価格は1バレル50ドルまで下落する可能性があると述べたと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が水曜日、石油生産国グループの代表者の発言として報じた。


Bangladesh News/Financial Express 20241003
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-surge-over-3pc-as-israel-us-vow-retaliation-for-iran-attack-1727887956/?date=03-10-2024