決算シーズンが熱を帯びる中、米国消費者の健全性が注目される

決算シーズンが熱を帯びる中、米国消費者の健全性が注目される
[Financial Express]ニューヨーク、10月13日(ロイター):米国の消費者の健全性が来週注目される。投資家は、今月株式市場を押し上げた経済の回復力のさらなる裏付けとして、企業収益報告や小売売上高データを注視している。

決算シーズンが始まり、株価は上昇傾向にある。ベンチマークS株価上昇の原動力となっているのは、夏の間市場を揺るがした景気減速懸念をほぼ払拭した一連の明るい経済データだ。その一つが今月初めの好調な雇用統計で、これは連邦準備制度理事会が金利を引き下げる中、経済が堅調な成長を維持していることを示す最新の兆候であり、歴史的に株価上昇に強力な組み合わせとなっている。

「経済指標の大部分は好調だ」とBライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は語った。「来週発表される消費者向け企業の一部の業績でもそれが裏付けられることを期待している」

アメリカン・エキスプレス、ネットフリックス、ユナイテッド航空、プロクターからの収益 金曜日、決算発表シーズンが本格化する中、JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴの株価は、両行とも予想を上回ったことから急騰した。

長期にわたる高金利にもかかわらず、経済は下降を回避できるとの見通しが強まっている。例えばゴールドマン・サックスは雇用データを受けて、今後12カ月以内に米国が景気後退に陥る確率を5パーセントポイント引き下げて15%とした。

堅調なデータがその見方を裏付けている。雇用に加え、消費者物価やサービス部門に関する報告は、8月と9月の労働市場報告の失望に端を発した経済の急速な弱体化への懸念が誇張されていたことを示唆している。

経済データが予想とどの程度一致しているかを測るシティグループ・エコノミック・サプライズ指数は、5月初め以来マイナスだったが、今月はプラスに転じた。

それでも、ここ数カ月の金融サービスやテクノロジー企業での人員削減、南東部での立て続けのハリケーン、港湾労働者の短期ストライキを受けて、消費者支出環境は「不透明」になっており、データや企業レポートが明確になる必要性が高まっていると、チャールズ・シュワブの上級投資ストラテジスト、ケビン・ゴードン氏は述べた。

火曜日にバンク・オブ・アメリカとシティグループが発表する報告書を含め、今後数日中に発表される他の銀行からも、さらなる情報が得られるだろう。

バージニア州シャーロッツビルのチェース・インベストメント・カウンセル社長ピーター・タズ氏は、アメリカン・エキスプレスの決算結果はより高所得層の消費者支出の動向を示すものとなるだろうと述べた。

一方、所得層の投資家らは、ここ数年間の価格上昇にあまり裕福でない消費者がいかに苦戦しているかに注目していると述べた。

ミルウォーキーのアネックス・ウェルス・マネジメントの主任エコノミスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は、低所得層の消費者が支出の優先順位をどのように変えているのかを知るために、ネットフリックスの業績、特に同動画配信サービスが顧客を増やしているのか、それとも減らしているのか、またそのペースはどの程度なのかを精査すると述べた。

企業は、過去の平均を大きく上回る株式市場の評価を支えるために、四半期報告書で利益成長の期待を上回る必要があるだろう。

LSEG IBESの金曜日のデータは、すでに業績を発表した少数の企業のうち79%が予想を上回り、過去4四半期のペースと一致していることを示した。

150 S以上UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのアナリストらは金曜日のメモで、第3四半期の決算は大手企業の利益成長が引き続き堅調であることを裏付けるはずだと述べた。「FRBが利下げサイクルを開始した今、クレジットカード債務や企業ローンなどの金利低下により経済はさらなる後押しを受けるはずだ」


Bangladesh News/Financial Express 20241014
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