トレーダーが米国の金利見通しを検討し、ほとんどのアジア市場が下落

[Financial Express]香港、10月22日(AFP):アジア市場の大半は火曜日、ウォール街の利食い売りによるマイナスの先導を受け、下落に転じた。トレーダーらは米金利の見通しを見極めようとしている。

連邦準備制度理事会(FRB)の高官らが利下げペースを緩めたいとの考えを示したことで、次回の会合で大幅な利下げが行われるとの期待が和らぎ、一方で中東情勢をめぐる懸念から金価格は過去最高値を更新した。

ビジネスを牽引する触媒がほとんどなく、投資家は火曜日にダウとSの株価が下落した後、一歩後退した。注目は最新の決算シーズンに移っており、テクノロジー大手のアルファベットとIBMが今後2日間で発表する予定であるほか、ボーイング、コカコーラ、ゼネラルモーターズ、ロレアルの発表も予定されている。

雇用創出など米国のデータが最近好調だったことを受けて、FRBがさらに50ベーシスポイントの利下げを行うとの見方は縮小しており、一方で政策当局者らは期待を和らげようとしている。

カンザスシティ連銀のジェフリー・シュミット総裁は、緩やかな緩和ペースを支持し、それが中立的な水準を見つけることを可能にすると述べた。

同総裁は月曜日の用意した発言で「政策の引き締めを緩和することには賛成するが、特に政策の最終的な行き先に関する不確実性と金融市場の不安定化への寄与を避けたいという私の意向を踏まえると、過度な動きは避けたい」と述べた。

同氏にはダラスのローリー・ローガン総裁とミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁も同席し、当局者らが慎重に進めるよう求めた。

それでも、サンフランシスコ銀行のメアリー・デイリー総裁は、銀行が引き続き利下げを行うと予想し、「今のところ、金利引き下げを継続しないことを示すような情報は見ていない」と述べた。

ウォール街からの控えめなリードの後、アジアは苦戦した。

円がドルに対して軟化し、8月初旬以来の最安値水準となったにもかかわらず、東京株価は1%以上下落した。

シドニー、ソウル、シンガポール、ウェリントン、台北、ジャカルタも下落した。

しかし、過去1か月にわたる一連の発表を受けてディーラーらが中国政府によるさらなる刺激策を期待したことから、香港と上海は上昇した。

金は引き続き新たな高値を更新し、月曜日には一時2,740.59ドルを記録した。イスラエルが今月イランのミサイル攻撃への対応を検討している中、中東危機への懸念からトレーダーらが安全な避難先として金を求めたためである。

来月の米国大統領選挙をめぐる不確実性も金価格上昇を後押ししている。

中東での紛争拡大の可能性に対する懸念から、原油価格は週初めに上昇したが、火曜日のアジア市場では若干下落した。


Bangladesh News/Financial Express 20241023
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/most-asian-markets-drop-as-traders-weigh-us-rates-outlook-1729620446/?date=23-10-2024