[Financial Express]フィナンシャルエクスプレスレポート
バングラデシュの船舶解体業界は、ドル危機、国内市場と世界市場の不一致、海上輸送費の高騰によるスクラップ船の入手不能など、前例のない課題に直面している。
2024年上半期の解体船数は若干増加したものの、業界の見通しは依然として不透明だ。
世界的な人権団体であるNGO「シップ・ブレイキング・プラットフォーム」は、月曜日に発表した最新の南アジア四半期報告書でこれらの課題を特定した。
「この危機を引き起こしている主な要因としては、ドル高、国際市場と国内市場の乖離、海上輸送費の上昇による解体可能な船舶数の減少などが挙げられる」と更新情報には記されている。
さらに、300万ドルを超える信用状には承認が必要となる厳しい中央銀行の規制が事態をさらに複雑にしていると付け加えた。
ロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・パレスチナ紛争、紅海での商船に対するフーシ派の攻撃など、地政学的緊張が船舶解撤産業の課題を深刻化させている。
「これらの要因により、チッタゴンの船舶解体業者は耐用年数を経た船舶の輸入に対してますます慎重になっている」と最新情報には記されている。
その結果、近年50以上の造船所が閉鎖され、さらに過去18か月間に20の造船所が操業を停止した。残りの造船所は大きな不確実性に直面しており、業界関係者は政府の介入なしには造船業界が存続できないのではないかと懸念している。
最新情報によると、今年7月から9月にかけて船舶解撤場で5件の事故が発生し、6人が死亡、12人が負傷した。
この期間中に世界中で約96隻の船が解体され、そのうち24隻がチッタゴンで金属スクラップになった。
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Bangladesh News/Financial Express 20241029
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/shipbreaking-industry-faces-challenges-amid-dollar-crisis-scrap-ship-shortage-1730130846/?date=29-10-2024
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