複数の気候災害により、赤十字が初めて災害保険金を支払った

[Financial Express]ジュネーブ、11月8日(ロイター): 赤十字はロイターに対し、2024年に世界中で多数の洪水や土砂崩れが発生、援助部門として初めて複数の災害に対する保険金支払いが行われたと語り、問題の規模と新たな資金調達ソリューションの必要性を浮き彫りにした。

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、度重なる災害が最低限の費用水準に達した場合に発動されるこのような補償保険基金は、頻繁かつ深刻な気候に起因する災害によってますます圧迫されている救援予算を守ることができると述べた。

IFRCと保険ブローカーのエーオンが結んだこの保険は、援助部門では初めてのものだ。この保険は、9月中旬にアジアを襲った台風ヤギによって発動され、災害関連支出総額は3,300万スイスフラン(3,784万ドル)を超え、基金は700万スイスフラン以上を支出した。

この資金はこれまでに、洪水被害を受けたナイジェリアの人々やネパールの地滑りで避難を余儀なくされた人々を含む最貧国の災害被災者150万人を支援したという。

「これは、特別なニーズがある場合に予備資金を提供するものです。これがなければ、現在対応している災害には対応できなかったでしょう」と災害対応緊急基金の責任者、フロレント・デル・ピント氏はロイター通信のインタビューで語った。

「心配なのは、今年の需要が前例のないほど大きく、比較的高い水準に設定された引き金に達したことだ」

同組織は金曜日にジュネーブで2025年の災害対応予算として1億スイスフラン近くを集めることを目指しており、寄付者に対して保険料への寄付も求める予定だ。

デル・ピント氏は、IFRCは今年の支払いが、災害保険商品の有効性や倫理性についてこれまで懐疑的な見方を示してきた寄付者の疑念を払拭するのに役立つことを期待していると述べた。

同氏は、将来的には現在の最高支払額が人道支援支出全体のより大きな割合を占める可能性があると述べた。すでに、他のいくつかの援助機関が同様の基金の設立を視野に入れ、情報を求めて同氏に連絡を取っているという。

「人道支援のニーズが急激に増大する一方で資金は安定しているという状況にあるため、資金不足を解消し人々の苦しみに対応するために革新的な資金調達を模索する必要がある」と同氏は述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20241109
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/multiple-climate-disasters-trigger-first-ever-red-cross-disaster-insurance-pay-out-1731088570/?date=09-11-2024