[Financial Express][ロンドン 14日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は14日、米国など石油輸出国機構(OPEC)の減産が継続しても、世界の原油供給は2025年に需要を上回るとの見通しを示した。米国など域外の産油国による生産増加が低迷する需要を上回っているためだ。
日量100万バレル超の供給過剰(世界生産量の1%超に相当)の見通しは、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの同盟国で構成されるOPECの増産開始計画にとって逆風となっている。
今年の石油需要の伸びは、主に中国の影響で予想よりも弱かった。長年にわたり石油消費の増加を牽引してきたが、経済的な課題と電気自動車への移行により、世界第2位の消費国における石油成長の見通しは弱まっている。
IEAは月次石油市場報告で「中国の著しい減速が需要の主たる足かせとなっている」と述べた。
「クリーンエネルギー技術の急速な導入により、輸送や発電における石油の代替が進み、本来は弱い需要の牽引役に下押し圧力が加わっている」と報告書は付け加えた。
パリに本部を置く同機関は、2025年の原油需要の伸びの予測を99万ブプドでほぼ変更していない。同時に、非OPEC諸国が米国、カナダ、ガイアナ、アルゼンチンの牽引により、供給を150万ブプド増やすと予想しており、これは需要の伸び率を上回る。
IEAの予測通り、来年の余剰によりOPECの生産回復はより困難になる可能性がある。今月初め、OPECは価格下落を受け、減産緩和開始計画を再び延期した。
IEAは「現在の収支状況は、たとえOPECの減産が継続したとしても、来年の世界の供給は需要を100万バレル以上上回ることを示唆している」と述べた。
報告書の発表後、原油価格は若干下落し、ブレント原油は1バレル73ドルを下回って取引された。
2024年需要増加
IEAはまた、ガソリン需要が予想を上回ったことから、2024年の石油需要の伸びの予測を前月比6万バレル/日から92万バレル/日に若干上方修正した。
IEAは「両年とも100万バレル/日を下回る伸び率は、パンデミック後の抑制された需要の放出が完了したことで世界経済が標準以下の状況にあることを反映している」と述べた。
Bangladesh News/Financial Express 20241115
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/world-faces-oil-surplus-in-2025-on-weak-demand-says-iea-1731599313/?date=15-11-2024
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