サウジ王子が基金を利用して権力を拡大し、虐待を行っているとHRWが報告

[Financial Express]ドバイ、11月20日(AFP):サウジアラビアの事実上の支配者は、石油資源に恵まれた同国の政府系ファンドを利用して、多数の人権侵害につながる虚栄心の強いプロジェクトに資金を提供していると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは水曜日に発表した。

ニューヨークに拠点を置く同団体の93ページに及ぶ報告書は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が公的投資基金(PIF)に対する支配権を主張してきた経緯を解説している。PIFの資産は現在、10年前の840億ドルから9250億ドルに増加している。

告発状では、39歳のサウジ皇太子が、2017年に始まった注目を浴びた汚職撲滅作戦中に逮捕されたサウジアラビアのエリート層から企業や資産を押収したとされている。同年、サウジ皇太子は父であるサルマン国王の後継者第一位となった。

これらの企業のいくつかは後にPIFの支配下に入ったという。

報告書はまた、PIF所有の企業が、サウジアラビア経済の多様化を目指すムハンマド皇太子の計画「ビジョン2030」に基づく最も著名な巨大プロジェクトのいくつかで不正行為を行ったと指摘している。

これには、サウジアラビアの砂漠に計画されている未来的な巨大都市NEOMでの立ち退きや、沿岸都市ジェッダでの高級ショッピングや観光開発のための取り壊しなどが含まれる。

「PIFを通じて、ムハンマド皇太子は、サウジ国民全体の利益となるはずの国の富をどのように配分するかについて、ほとんど制約を受けることなく、自身の単独の意思決定の下に前例のない国家経済力を強化した」と報告書は述べている。


Bangladesh News/Financial Express 20241121
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/saudi-prince-uses-fund-to-expand-power-commit-abuses-says-hrw-1732115932/?date=21-11-2024