[The Daily Star]高等裁判所は昨日、暫定政府の首席顧問を務めるノーベル賞受賞者のムハマド・ユヌス教授に対して提起された6件の訴訟手続きをすべて棄却した。
このうち5件は2019年に労働法に基づいて提起されたもので、当時グラミン・テレコミュニケーションズの会長だったユヌス博士と同社のマネージング・ディレクターのナズニーン・スルタナが労働者を不法に解雇したと告発されている。6件目の名誉毀損訴訟は2011年に提起された。
AKMアサドゥザマン判事とサイード・エナイェト・ホセイン判事からなる高等裁判所は、事件の合法性に異議を唱える6件の請願を審理した後、10月24日に判決を下した。
ユヌス博士の弁護人である法廷弁護士ムスタフィズル・ラーマン・カーン氏は、労働裁判所での訴訟はグラミン・テレコミュニケーションズの元従業員らが提起したもので、解雇は提案された労働組合での役割が原因だと主張していると述べた。しかし、高等裁判所は、労働者の任命は契約に基づくもので期限が切れていたと判断し、労働組合員としての不法解雇の主張は不適格とした。
裁判所はまた、このような訴訟を起こす権限を持つ労働局が訴訟を起こしていなかったことも指摘した。
この名誉毀損訴訟は、ユヌス博士が2007年のAFPのインタビューで、バングラデシュの政治家は公共の利益よりも私利を優先していると発言したことに端を発している。弁護士ナズルル・イスラム・チュンヌ氏が2011年に訴訟を起こしたが、高等裁判所は、チュンヌ氏はインタビューで名前が挙がっておらず、発言によって直接影響を受けていないとして、訴訟を却下した。
モハンマド・ジャシム・サーカー司法副長官は、州は高等裁判所の判決に対して控訴部に上訴する予定だと述べた。
ユヌス博士とナズニーン・スルタナ氏はすでに全ての事件で保釈されている。
Bangladesh News/The Daily Star 20241122
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/crime-justice/news/hc-scraps-6-cases-against-yunus-3758326
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