[Financial Express]シンガポール、12月1日(ロイター):APモラー・マースクの幹部は1日、2040年までに実質ゼロを達成するという目標の一環として、2030年には同社の船舶燃料消費の最大5分の1を代替燃料が占める可能性があると語った。
コンテナ輸送大手の同社は通常、燃料油換算で年間1,000万~1,100万トンを消費しており、昨年はその3%が代替燃料だったと、副社長でエネルギー市場責任者のエマ・マザリ氏が記者団に語った。
世界の船舶は世界貿易の80%以上を輸送し、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の約3%を占めています。
「2030年には、おそらく15~20%のグリーン燃料または再生可能燃料を検討するだろう」とマザリ氏は述べ、これは同社のエネルギー効率対策の成果次第だと付け加えた。「バイオディーゼルになるだろう。グリーンメタノールがかなりの割合を占めるだろうし、バイオメタンも同様だ」と彼女は語った。バイオメタンの生産は欧州と北米で増加しており、液化天然ガス(LNG)を使用する船舶の燃料として使用できると彼女は付け加えた。
同社は木曜日、最新の二元燃料メタノールコンテナ船「APモラー」を進水させた。同船は今年と来年に納入予定の同種の船18隻のうちの1隻である。
マールスク社によると、デンマーク船籍のこの船は、韓国・蔚山の現代重工業造船所を出発する前に、500トンのグリーンメタノール燃料を積載していたという。
この船は16,000立方メートルのメタノールを積載でき、アジアからヨーロッパまで往復航行できる。
マールスクは中国のロンジグリーンエナジーテクノロジーとバイオメタノールの購入契約を締結し、2026年に開始する予定。
メタノール二元燃料船の発注は増えているものの、グリーンメタノールの供給は需要に追いついていない。また、エネルギー消費量が少ないため、船舶は従来の燃料に比べて約2倍の量のメタノールを必要とする。
マールスク社のアジア太平洋地域社長ディトレフ・ブリッヒャー氏は、代替燃料のコストは従来の燃料の2倍以上かかると述べた。
「太陽光パネルであれEV車であれ、他の多くのグリーンテクノロジーと同様に、実際に普及するには規模が必要であり、商業的に実現可能になる必要がある」と同氏は語った。
Bangladesh News/Financial Express 20241202
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/maersk-could-use-15-20pc-alternative-fuels-for-its-fleet-in-2030-1733069753/?date=02-12-2024
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