金価格の下落により主要市場で現物需要が回復

[Financial Express]ロンドン/ムンバイ、12月3日(ロイター):業界関係者やアナリストらによると、今月の金価格の下落により、今年の金市場の急騰が落ち着くのを待っていた金の買い手が集まっているという。

金現物価格は10月31日に1トロイオンス当たり2,790.15ドルの過去最高値を記録したが、米大統領選で共和党が圧勝したことを受けて11月には3%ほど下落した。

「10月以降、特に11月の価格急落後には市場心理の変化により現物需要がかなり増加した」とスイスの石油精製会社アルゴール・ヘレウスの共同最高経営責任者(CEO)、ロビン・コルベンバッハ氏はロイター通信に語った。

金価格が3,000ドルに達する可能性があると一部アナリストが予測したことは、2,700ドルを超えても価格はもはや超高値ではないという市場の一部の考えを裏付けた。

「鋳造された製品に対する需要は、主に個人投資家向けでかなり増加しているが、機関投資家からの現物金の生産要請も増加している」とコルベンバッハ氏は付け加えた。

インドなど価格に敏感な地域の消費者は、価格が下落し始めるまで、ここ数カ月間の金価格上昇に対処するのが困難だった。

ムンバイに本拠を置く民間金輸入銀行の金地金部門責任者は、中国に次ぐ世界第2位の消費国であり主要輸入国でもあるインドでは、金価格が現在の2,620ドル付近で推移すれば、現在の需要の回復は12月も続く可能性が高いと述べた。

「消費者は金が2,790ドル前後まで上昇するのを目にしてきたため、心理的に現在の価格に満足している」と同氏は述べた。「唯一の条件は価格が安定し続けることだ。価格変動が激しいため、買い手は明確なトレンドが出るまで待たざるを得ない」


Bangladesh News/Financial Express 20241204
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/falling-gold-prices-revive-physical-demand-in-key-markets-1733248949/?date=04-12-2024