【Financial Express】バングラデシュのインフラ投資の継続と拡大の支援、再生可能エネルギー導入することを目的として、アジア開発銀行(ADB)は2.6億ドル(291億円)の融資を行うことに合意した。
19日午後の調印式で、経済関係局(ERD)のカジ・ショフィクル・アザム次官と、ADBの新任バングラデシュ事務所長のマンモハン・パルカシュ氏が融資契約書に調印した。
この融資はADBが第3次官民インフラ開発支援(PPIDF3)として複数回に分けて行う5.26億ドル(589億円)の支援の第1回目となる。
中長期官民パートナシップ(PPP)インフラプロジェクトに資金提供する市場ベース融資の5億ドル(560億円)と、農村部を中心とする中小規模の再生可能エネルギーやエネルギー効率設備に対する2600万ドル(29.3億円)の無償融資から成る。
さらに、インフラ開発株式会社(IDCOL)のさらなる能力向上を目的として、75万ドル(8400万円)の技術支援も行う。
PPIDF3はADBやバングラデシュ政府、IDCOLによる、国内のインフラ不足に対処するための継続的な取り組みの一環だ。プロジェクトはPPP法制定とPPP当局への制度的支援に繋がるADB支援に基づいている。
「PPIDF3は再生可能エネルギーやエネルギー効率設備などへのインフラへ投資拡大を目指しており、2016ー2020会計年度の第7時5カ年計画と協調しています」
パルカシュ氏は融資契約の調印後に話した。
さらに、バングラデシュはADBにとって最も重要な取引先で、より効果的なパートナーシップや協力関係を作り上げることを望んでいるという。
カジ氏によれば今会計年度(2018年度)の外国援助消化目標は70億ドル程度だという。
「この目標を達成できると期待しています…ADBからの援助の消化目標は10億ドル(1120億円)です」
また、今年12月には中国とパドマ橋鉄道連結プロジェクトの融資契約を締結する予定だという。
今回の融資契約に基づき、ADBはPPIDF3の第1回分として2.6億ドルを融資する。このうち2.5億ドル(280億円)は通常資金源(OCR)として提供され、1千万ドル(11.2億円)は無償OCRとして提供される。OCR融資は返済期間が20年で、5年の猶予期間を含む。
OCR融資の金利はロンドン銀行間取引金利(LIBOR)プラス0.5%となる。加えて、未消化分には0.1%の満期プレミアムと0.15%の手数料を適用できる。無償OCR融資の返済期間は25年で、5年の猶予期間を含む。金利は2%で固定される。
Bangladesh News/Financial Express Nov 19 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/adb-to-give-bd-260m-for-infrastructure-development-1511110824
翻訳:長谷川
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