注目が米国雇用統計に移る中、金は安定

[Financial Express]ロイター通信によると、市場が今年最後の政策決定会合を待つ中、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利動向に影響を与える可能性のある米非農業部門雇用者数データの発表を前に投資家が大きな賭けを控えたため、金価格は木曜日安定している。

金現物は12時21分現在、1オンス当たり2,649.69ドルで推移。米国の金先物も0.1%下落し、2,673.30ドルとなった。

市場の注目は、金曜日に発表される米国の非農業部門雇用者数(NFP)報告だ。10月の雇用者数はわずか1万2000人増だったが、今月は20万人増となる見込みだ。

サクソバンクの商品戦略責任者、オーレ・ハンセン氏は、「堅調なNFP数字は多かれ少なかれ織り込まれており、報告書に弱さが見られれば、市場は米国経済がかなり好調であると織り込んでいるため、金価格にいくらか支援材料となる可能性がある」と述べた。

ハンセン氏は、「金市場は比較的狭いレンジで推移している。これは、市場に酸素が不足し、方向性を示す情報が不足していることを示している」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は水曜日、米経済は予想以上に力強いと述べ、金利引き下げに対してより慎重な姿勢を示唆した。

CMEグループのフェドウォッチツールによると、トレーダーらは12月17日~18日のFRB会合で25ベーシスポイントの利下げが行われる確率を74%と見込んでいる。金利が付かない金は歴史的に見て低金利環境では好調なパフォーマンスを示している。

「歴史的に12月は米ドルが低迷する傾向にあるため、金価格は短期的に1オンス当たり2,700ドルまで上昇する可能性がある。しかし、中期的には金価格の大幅な調整は依然として起こり得る」とOANDAのマーケットパルスの市場アナリスト、ザイン・バウダ氏は述べた。

銀現物は0.1%上昇し、1オンス当たり31.32ドル。プラチナは0.2%上昇し942.95ドル、パラジウムは0.1%下落し976.83ドル。


Bangladesh News/Financial Express 20241206
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-holds-steady-as-spotlight-shifts-to-us-payrolls-data-1733414598/?date=06-12-2024